08/2/18
<後輩の練習について>
継続した練習がどれほど大事かは、
選手ではなく監督なりコーチが選手に分からせるべきです。
何故なら、理論では納得しても、選手は自分主体に考えるからです。
最近のスポーツ関係の書籍を見ても、
長期の休みが体力を挽回する難しさは中々納得させるのは難しいものです。
自分は別だと考えるからでしょうか
例として、朝青龍の状態が考えられます。
今までとどこが違うかと言えば、はっきり証明するものはありませんが、
何とか勝ち進んだ大半は実績の存在でしょう。
相手は強いと言う感覚は、土俵上に立てば強く自分に降りかかります。
このプレッシャーはかなり強いものです。
自分の実力を閉じ込めるほどの強さが在ります。
その相乗効果としての朝青龍の自信でしょう。
場所前は砕けかけていたその自信を何とか立ち直して、
見下していた相手への自信復帰が最大の拠り所だったでしょう。
これほどの選手でも、精神面の充実感がいかに勝敗への負担が高いか分かります。
休場することによる体力の衰退、試合に参加してない勝負感の挽回など大変な負担です。
勝負について、これほど精神面が影響することを
身近に感じるのは選手以外にはないのです。
いくら周囲が唱えても本人の自覚が一番大切なのです。
<今月の言葉>
自己評価は誰よりも何よりも一番厳しいものでなくてはならない。
自分に厳しいものだけが自分流を貫けるのです。
プレッシャーを受け入れて前に進む。
一つのことに満足したら、次の満足を追求する。
イチロー選手
いつも努力が足りないと考えている。
昨日より今日、今日よりも明日進化する。
自分が納得しないとお客様には出さない。
フレンチシェフ 岸田周三
08/2/1
<後輩の冬季トレーニング>
練習を続けている選手が、練習を休んだ場合どのような影響があるか?
休暇中の衰えを、後輩連中がどの程度本気で考えているのか、
思えば愕然とするものがあります。
最近の出来事で、大相撲の朝青龍があります。
あのまま横綱として場所を続けていたら、
如何に上り調子だと言っても、白鵬は勝てなかったでしょう。
それは、技術や精神面だけではなく、総合的なプレッシャーとなって、
朝青龍に押し寄せたと考えるべきです。
ここからくる白鵬の語る「負けられない」があるのです。
練習で、現在の位置を確保していればこそなのに、
その練習をしなければそこからの転落は当たり前なのです。
現在の位置から、落ちたくないから練習するのです。
単純な考え方から、それが練習をせざるを得ない環境にするから選手は頑張るのです。
これが基本にあるのです。
スポーツマンの真骨頂と言えるのかも知れません。
最近の選手の中では、気持ちの中でそこまでの盛り上がりが見られません。
楽しみたいから・トレンドだから・など何となく亜流でやっているようにしか思えません。
練習は、試合での技術的な不足を補う目的があります。
不足とは長所を伸ばし短所を是正することです。
それだけに真剣に取り組まなければならないのです。
例えば、サービスの場合でも、入っているから良いのではないのです。
コントロールとスピードを如何にして向上させるかが本来の練習する目的なのです。
そのような練習をベースにすると、疎かな内容の練習は出来ないのです。
たかが練習されど練習なのです。
練習こそ試合以上に心を込めて向かうべきなのです。
練習に心を込めるのは、オフである冬季にこそ出来るのです。
試合が始まると規則正しい纏まった練習は難しいのです。
オフをどのように過ごすかでその選手の一年は決まるのです。
<今月の言葉>
今日から明日へ 妥協なき日々
遠くを見ない、明日だけを見る
達成できないと残念だから、明日のことだけを考えよう
明日をちゃんとしないとお客様は来ない
向上したいと思って生きている
目標を明確にすると、達成すれば次が見えてくる
歌舞伎役者 坂東玉三郎
07/12/16
<後輩の練習に対して>
どのスポーツも同じだと思いますが、シーズンオフ練習の大切さは、
選手生活の中でどれほどのウエイトを占めているか、
計り知れないものがあると思います。
その考え方に対して、後輩から2月の中旬まで練習を休みますとの連絡が入ったのです。
意外と言うより、唖然との気持ちが心に響きました。
勿論、練習が過度になってはいけません。
適当な間隔で定期的に行うことで、今までに培った練習の成果を、
更に持続できることは自明の理なのです。
気をつけるのは、選手の休憩による体調の回復をパターン化したものがあります。
それによると、1週間休めば元へ復するに半月掛かるという事実です。
この見地から見れば、殆ど2ヶ月近い休憩は、
その回復にどれほどの時間を必要とするか分かるはずです。
極論すれば、いままでの苦労が水の泡となるのです。
練習は、試合よりも更に気力を充実させないと、
その効果はないと言われています。
それほど練習は、選手にとって避けられない練磨の場所なんです。
試合が、殆ど無くなった選手にとって、
自分をレベルアップしてくれる場は練習しかないのです。
これらは自分のこととしてやらなければ効果はないのです。
他の選手がしないのであれば、自分こそ必死になって練習し、
他の選手を見返してやりたい、という気持ちを持たなければ競争に勝つことは不可能です。
<今月の言葉>
リラックスしていないと、実力を発揮することは出来ない。
習熟するな。考えながら処理することが必要だ。
自分の技術を披瀝するため、担当することで充分と思っている。
名前が出なくとも寂しいとは思わない。
「一人前」への関門 → 技術の具現化だと思う。
プロとは、慣れた仕事でも新鮮な気持ちで向き合えること。
文化財修復 鈴木 裕
07/12/2
<後輩の練習に対して>
いつも感じることですが、先輩の良いところを何故真似しないのだろうかと思います。
あまりにも情報が多すぎてどれが良いのか分からなくなっているのでしょうか?
一番良いお手本が手近にあるのに、
それを吸収しようとしないのはもったいないと思います。
先輩のというより、後輩であっても、自分よりレベルが高い場合は吸収すべきです。
それもこれも、結局は吸収することで自分のものになるのですから、
それをしない理由はないのです。
いずれにしても自分を高めるものであることを自覚すべきです。
私も、練習や試合では自分のものにしようと思う先輩の後ろに周り、
先輩と同じようにスイングをしていました。
バックのスライスはそれで自分のものにしました。
ただ毎日、闇雲にボールを打つことだけが練習ではないと思われます。
少しでも効率よく練習してレベルを上げることが、
今の後輩には必要ではないかと思われます。
いろいろなものの吸収に、貪欲でなければいけないと思われます。
今は、先輩に食い付いて教えを乞うという、必死さが無いように思われます。
それでは自分のものにはならないのです。
どのようなものでも、楽をしてすべてを吸収することは不可能です。
今月の言葉にプロの心構えがありますが、それはプロだけではないのです。
コーチの立場として、全ての選手に対して同じようなレベルで指導することは不可能です。
それだけに、自分自身が懸命にならなくてはいけないのです。
<今月の言葉>
打球時点でのインパクトの感触は、通常60〜70%程度のもの100%はあり得ない。
この一球は二度とない。
プロは結果のみであり、言い訳はしてはならない。
(プロ魂。プロ根性)
いつも根底にあるのは、いま自分は何をすべきか?
王 貞治
07/11/17
<後輩の練習に対して>
新人選手の練習を見て気づいたことです。
まず、先輩各位が上手くボールをこなしているのに、
何故それをベースに指導しないのか不思議です。
よく見させて模倣でも良いからその方向へ引っ張って欲しいと思います。
<サービス>
殆どの後輩が、トスをバックライン沿い、すなわち体の横に上げています。
基本は、相手のサービスコートに向けてトスしなければ、
パワーのあるサービスは不可能です。
大事なのは、トスする左腕をそのまま思いっきり伸ばし、
出来るだけその状態を確保することです。
それがないからどうしても左肩が早く開くのです。
フォームとしては、今の方法で身体が回りますから、
楽なスイングになっているのです。これではサービスに力が入りません。
強いサービスが期待できないのです。
<ストローク>
ボールを落とし過ぎです。
バックはダブルハンドですから、ある程度落とすのはやむをえないですが、
フォアはいつも腰の辺りでインパクトを迎える必要があります。
フォアは、殆どの後輩が厚いグリップですがこれは統一して指導したのですか?
グリップはスイングに影響しますから、あまり固定しない方がいいと思われます。
いずれの場合も、インパクト以降の押しが無いです。
すぐフォロースルーへ行ってしまいます。
もっとラケット面を固定させてボールを相手コートへ押し込むようにしてください。
<ボレー>
バックスイングが大き過ぎます。
引きは小さくしてフォロースルーを大きく取ることが必要です。
それも振るのではなく押し込むと良いです。
相手の力を利用したスイングが、ボールを威力あるものにするのです。
それとラケットが打球時に寝ています。
グリップよりラケットのヘッドが下になっているのです。
これでは力強い打球は飛ばないです。
ボールをラケットに当てるのではなく、
上から下へカットするよう押し込んでやります。
そのとき膝をもっと上手に使いましょう。
<スマッシュ>
一度よく考えてください。
サービスはバックラインから相手コートのサービスラインへ入れています。
スマッシュは、バックラインの中から打ち込んでいるのです。
理屈としては入って当然なのです。
ミスする方がおかしいのです。
そのような考え方からミスする原因がどこにあるのか?
練習で思い出してください。
その一端として、練習ではロブが上がると、すでに体勢をそれに合わせていませんか?
だから試合中よりスマッシュが打てるのです。
チェックポイントはいろいろあります。
07/11/01
<後輩の練習に参加して>
いま、後輩はダブルスの習得に必死です。
これは一夜漬けで習得できるものではないだけに大変です。
不思議なもので、シングルスの1位2位ペアがダブルス1位ではないのです。
学生時代、他校の2年後輩ペアに当分勝てなかった記憶があります。
印象に残っているのは、ペアになるパートナーへの心憎いほどのリカバリーでした。
ともかくパートナー同志が、車のワイパーのように隙間無く動いているのです。
全く無駄が無いわけです。その動きには感心するしかないことを知らされました。
その彼等と拮抗できたのは、
ダブルスがどうあるべきかを少し知ったからではないかと思っています。
特別に何かを会得したのではないのです。
考えてみれば、特別なことはないのです。
しっかりと基本を身につければ、相手に近づくことが出来るのです。
そこから先は自分をプラスすればいいのです。
いま、後輩にこれらを如何にして納得させるかにあります。
いち早い上達を求めています。
それは良いのですが、そこに努力が無ければどうしようもないのです。
ある日、降って湧くようにそれらを習得し、
レベルが上がるように技術が抜きん出る訳ではないのです。
常日頃から絶え間ない努力が必要なのです。
その努力の中には、基礎が混在します。
一つの例が、打球時点での左手の扱いです。
殆どの選手が左手の力が抜けています。
左手が力なく垂れ下がっています。
こうなるとその打球は、取り合えず返球と言う力の無いものになります。
試合中、そのように力を抜くような打球は無いのです。いつも力一杯なのです。
<今月の言葉から>
人は求められることで力を発揮する
一人じゃないことを伝える
追求しているとレベルは上がる
基礎学力の必要性を痛感している
荒瀬 克己校長
07/10/15
<後輩の練習に参加して>
練習試合を見て感じたことは、ダブルスの試合がとてもラフでした。
ペアのことは頭に無く、どこにいても自分が決めないといけないと言う思いが強すぎます。
ダブルスとしては、全く試合の形式をなしていません。
これでは勝つことが難しいでしょう。
話をしたのはペアとしてどう動くかに注力するように伝えました。
試合では、先ほども書いたように自分が決めなければと言う思いが強いので、
ネットについている場合は、兎角センターへ近寄りたがるようです、
そのための影響は考えてないようです。
センターに寄ることで、サイドが空きっぱなしになることは眼中に無く、
クロスでのストロークが続くことを確信して、センターに近寄っているように思えます。
ダブルスの鉄則では、自分の前にボールがある場合は、
サイドを警戒して詰めなさいというのがあります。
これはサイドを抜かれたらどうしようもないからです。
このように、ダブルスとしてのフォメーションが出来ていないのです。
これをきっちり纏めただけで、試合に勝つことは容易になるでしょう。
何故ならきっちり守れスキがないからです。
今日特に注意したのは、ネットについているとき後ろを見ないでも、
自分のパートナーが、どのようなポジショニングか、
分かるようにならなければ駄目だと言うことです。
07/10/01
<後輩の練習に参加して>
練習でのストロークでは、相手目掛けて力を込めて打ち込んでいます。
その結果、相手をねじ伏せることが出来れば、自分の勝ちと満足しているようです。
軽くなったラケットは、自分の思惑を超えて自由自在にボールを捕らえています。
インパクトの瞬間の感触に対して特別の感情はないようです。結果オーライなのでしょうか?
ゲームでは、自分が優位であることを如何に続けるかではないでしょうか?
その優位性を継続することで、結果は求めるものとなることは間違いないのです。
緩急自在という言葉があります。
相手に与えるダメージがより深くなるのがこの方法です。
一方的な行動は、一つ間違えば自滅に向う物に成りかねないのです。
最近のメジャーな試合を見て気付くのは、
この緩急自在の方法を上手く取り入れていることです。
相手を追い詰めて、上手く行くと勝利は目前のことです。
しかし、それに伴うリスクは限りなくあるのです。
強行的な行動に付随する自滅行動です。
これは相手のエラーを待つのではなく、自らの行動から生じるものです。
勿論、自滅することなく勝利を得ることも皆無ではないのです。
しかし、それほどの強攻策が、自滅と言う方向を目指している事も否めない事実なのです。
やはり、平均的な相手に合わせることを目途とした試合を目指すならば、
相手のボールを上手くコントロールするのは絶対に必要なのです。
これを先行するのが大事なのです。
プロ野球の場合、よく言われるのは一本調子のピッチャーは、
どれほどスピードがあっても、対応できると言われています。
人間の反応はそのように出来ているのでしょう。
ある程度、打ち合いながらボールの変化を考えているのでしょうが、
その変化には限度があり、自分の思惑外の変化が生じると結果はエラーとなるのです。
相手の強打に対して、ループドライブでボールの勢いを殺ぎながら返球するのも
一つの方法です。逆に緩いボールは、引き付けてワイドに変化を与える必要があるのです。
また、ドライブに対してカットまたはスライスの逆回転を与えれば相手は戸惑います。
その戸惑いから、勝機を見出す必要があるのです。これが戦術と言われるものです。
女子もサービス力がレベルアップし、ストロークだけでは勝てなくなっています。
しかし、男子と違い、サービス力は絶対と言えるほどにはなっていません。
かなりのウエイトを占めるストロークに注力し、
加えて回転を考えて相手にプレッシャーを与える必要があります。
それは、相手にオープンコートを作ることだからです。
チャンスを自分の勝機に結びつける戦術の基本は、
相手コートにオープンコートを作ることから始まるのです。
単純に言えばディフェンスとオフェンスの切り替えでしょう。
どのように力があっても、それをどう使うかどう生かすかが出来なければ、
それは宝の持ち腐れでしかないのです。絶えず状況を把握し「考える」ようにしたいです。
<今月の名言集>
成長のためには厳しい環境が必要である。
高い山ほど、ゆっくり登れ。
力を入れすぎると、一点集中になる。
不安を払拭するには、練習するしかない。
生物学者 長沼 毅
07/09/15
<後輩の練習に参加して>
フォームを固定させるには、かなりの練習を必要とします。
昔の指導者がよく言っている「身体に覚えさせる」ことが必要なのです。
それで初めて固定させるのです。
身体が覚えたフォームは、それまでに長時間を要しますが、
また崩れるのも早いのです。これを防ぐための方法が、継続した練習なのです。
ラケットが軽くなったせいで、
極論すれば自分の身体の周辺で自由気ままに振り回せるほどになりました。
それだけに、フォームの崩れを誘うことにもなるのです。
ですから、ラケットのスイングを重視するより、身体の動きを考えながら、
それに対してラケットがどのように動くか、を見定める必要があるのです。
今回の全米オープンでは、シャラポアがサービス・フォームを変えた影響が
成績に反映し、無残な結果になってしまいました。
あれほどの実力者でもあり得るのです。
サービスの、試合における影響は甚大な物があります。
しかも、プレーがコールされて一番に行うストロークがサービスです。
次がレシーブなのです。
これほど大事なサービスを、練習の過程で疎かにしているケースが多いのです。
よく見られるケースは、サービスとレシーブを合体させた練習です。
一見理屈に合うように思われますし、
サービスの練習を緊張させるには良いと考えるのでしょうが、
その目的は違うのです。
目的の異なる技術の練習は、何れかが欲求不満になります。
サービスの大きな特徴として、
先ずはサービスラインに囲まれた部分に入るを前提とします。
一方レシーブは、入ったサービスをどのようにして仕留めるかにあります。
この動きを主体として、ゲームが実施されるのです。
そのための練習となれば、アウトしたサービスは、打つ必要が無いのです。
と言うより打ってはならないのです。
アウト・ボールは、イン・ボールと球種が違います。
アウトしてもインしても関係なく打ち込まれたボールは、
サービスではなく力任せに打ち込んだボールに過ぎないのです。
こうなると、これはすでにサービスとは言えないのです。
そのようなボールを相手にした練習がどれほどの役に立つのでしょう。
これこそ自己満足でしかないのです。
<今月の名言集>
挑み続けるもののみが、頂上にいる。(挑戦的継続)
自分を信じて継続することこそ才能と思われる。
形振り構わず続けたものにこそ将来がある。
結果だけが、自分の目標ではない。
靴職人 山口 千尋
07/08/31
<後輩の練習に参加して>
サービスのフォームで気になるのは、スイングとトスの時間差および距離感でしょうか?
ここでもバランスが上手く合っていないように思えます。
トスを上げるのは、スイングの中である接点を想定して行うのです。
それは腕が伸びたときに、ラケットとボールが接点を迎えるのがよりベターなのです。
これらを、より近距離で迎えるのが良いのです。
これを間違えると、腕が曲がっていたり、トスが充分でないままスイングを終えてしまい、
パワーのある結果は得られません。
スイングの開始で、ヘッドを下げてからバックスイングに入り、
肩に担ぐ状態でフォワードスイングに入り、
ヘッドを効かせてサービスを纏める方法があります。
いまひとつ、プロに見受けられるヘッドを下げて、
そこから直ちに身体の前を通って振りかぶるスイングで、
インパクトを迎える方法があります。いずれが良いかは個々の問題でしょう。
単純な考え方では、コントロールにウエイトを置くのであれば、
前からラケットを上げる方法でしょうが、
パワーを発揮したいのであれば、後方へスイングするべきでしょう。
いずれにしても、トスしたボールを一番高い位置で、
捕らえる方法を取らなければなりません。
それによって、的確なサービスが入る可能性が増えるのです。
ただ、そのタイミングをどのような方法で取るかになります。
多くの初心者は、そのタイミングを膝の屈伸で取ろうとします。
そのためパワーが思ったより入っていないのです。
コントロール重視でも、パワー全開でもその効果を期待できるのは、
身体を如何に上手く回転させるかにあります。
上手く回転させるには膝を曲げていては出来ません。
激しい上下動による体重移動は、スムースな回転を選択できず、
トスとの兼ね合いから充分なパワーを発揮出来ないのです。
バランスの必要性が加味されるのです。
トスとスイングとのバランスをどう考えるか?
上手くいかない理由は、左の肩を打球以前に開いてしまうことです。
それも、右肩が押している結果ではなく、左肩が引っ張っているのです。
それはスイングを窮屈にしないために、右肩を押し込むのではなく、
その前に左肩が開き右肩が押し出しているのです。
ですから、一見スムーズな動きに見えるのです。
これらを防ぐには、左腕の動きが大切になります。
左肩が早く開くのは、左腕を抱え込んでいないからです。
左肩の動きに連動して力なく垂れてしまうのです。
このように、トスであげた左腕を右腕のラケットが、インパクトを迎える瞬間に、
反発するように左胸に抱え込むことです。
この効果はヘッドの先がスピードを上げてくれるのです。
<今月の名言集>
職人は、虜にならないと一流にはなれない。
人の心を動かしてこそ職人だと思う。
目標としては、いつも人を感動させたい。
宮大工 菊池氏
07/08/15
<後輩の練習に参加して>
口に出しては、自分に負けちゃうと思いながらも、
思わず出るのは”暑い”しかない厳しさです。
この練習に耐えているから、負けるわけないの根性が懐かしい思い出です。
練習を見ていると、年を加えれば加えるほど、過酷さへの同情心は強くなります。
それに負けては、折角努力している後輩の気持ちを無にすると、
わが身を奮い立たせている現状です。
それだけに、効率的な練習がなかったり、自画自賛的な練習には、
つい声を荒げてしまいます。
苦しい練習だからこそ、実のある練習をして欲しいとの願いがあります。
最近の練習を見て、一番に伝えたいのは、
バランスの良いフォームを大切にして欲しいのです。
人間の身体が、その人の最大限のパワーを引き出すのはバランスだからです。
仮に、腕だけを振り回しても、それがバランスを崩していなければ、
最大級のパワーが出てくるのです。
しかし、右手だけでは決してバランスを取ることは不可能なのです。
バランスとは、ヤジロベーに見られるように、
どちらにも偏らない平均的な体重バランスを指します。
このようにバランスを保つと力は抜けてきます。それが理想なのです。
その均衡の取れたバランスから、スイングされたパワーが右手の「5」に、
左手の「5」が加わって、理想とするパワーの「10」が生まれてくるのです。
この両手のバランスを私は次のように話します。
右手に持ったラケットがボールに当たるとき、左手を脱力し右手だけで当たるのと、
左手を構えて使うのとは右手の具合が変わります。
ボールが当たる瞬間に、ラケット面を直角に当て、それを押し込むように当てます。
そのとき、左手を下げた場合と、構えた場合とでは力の入れ具合がよく分かります。
それが、バランス感覚の面白さを感じさせてくれます。
右手だけで打ち込む方法を信条としている場合は、
バランスの大切さを充分に認識させてくれるはずです。
このように、右手の感覚を「5」と言っても簡単に出来ることではありません。
人間が操作をするのですから、
数値で判断する難しさを、如何に感覚で捕らえるかになります。
この場合、大切なのは練習による感覚の習得です。
繰り返し行う練習が、次第に体へ覚えさせてくれるのです。
このように身体が覚えたことがプレー中に表現されるのです。
よくテニスの短期間上達とか、これを憶えれば巧くなるとか言われていますが、
私はそのような方法のみで、上達することはないと思っています。
それほど簡単なことではないのです。
地道な努力があって、技術が習得されるのです。
一時的なイメージで上手くなったような錯覚を、
適切な上達法だと思うのはサンディプレーヤーで満足するなら良いかも知れません。
用具の変化が、プレーの中で勝敗に左右するのは止むを得ないでしょう。
しかし、どのように変化しても、基本は基本として遵守しなければいけないのです。
先日、読者の方から、フェド杯の試合内容についての私見を寄せて頂きました。
その内容は、誠に当を得ており、基本の大切さを繰り返し教えて頂きました。
嬉しかったです。
さて、練習内容ですが、ストロークのウエイトがとても多いことです。
単純な考えですが、プレーで最初に行われるのは、
サービスであることは誰でもが納得するものです。
しかし、練習でのサービスのウエイトが非常に低いです。
ストロークやボレーの練習の後に、さあ練習の仕上げでサービスをしようかという感じです。
これでは、サービスの強化は望むべくもないです。
一番攻撃的であるべきサービスこそ重点的に行うものなのです。
まして、練習の中で誰の助けも要らない練習が出来る唯一のものです。
サービスは、最初に理想的なフォームを習得しないと、
変な癖がつくと修正が大変です。相手ではなく自分が優位になる、
唯一のものであることをいち早く認識するべきです。
より攻撃的になるべきと考えることは、理に合ったフォームから繰り出される、
いろいろな変化を交えたサービスこそが、相手を圧倒するものなのです。
決してスピードだけが、サービスの全てではないのです。
如何にコントロールよく、相手を圧倒させるかに注力すべきなのです。
サービスで優位に立つことがどれほど相手を圧倒するか?
プロの試合を見てもそれは明白です。
練習でより強力なサービスを確保できる訳ですから、地道な練習の中で、
理想的なフォームを身につけて欲しいと願うものです。
<今月の名言集>
いつも終わりはないと思っています。
CDを出さないのは、
技術的に未完のまま出すことに躊躇いがあるからです。
バイオリニスト 神尾真由子 ー21歳ー
ミスすると思ってやっていない
ミスしないと思ってやっている。
ゴルファー 片山 晋呉
07/07/31
<メモ帖を続けて、反省すること>
これから先の行き詰まりのように、先日技術面での話から精神面への転換をかけて、
「集中力」を追求して見たいようなことを書きましたが、随分恥ずかしい思いをしています。
自分自身の知識不足もありますが、ぺダンチックな表現に嫌な思いを感じています。
私がメモ帖を書き始め、継続して読んで頂けるのは、
ただ一つテニスの経験と情熱しかないのです。
やはり、これからも大切にしなくてはならないのは、
自分の本音を語るべきと思い直しました。まだ、老け込む年でもないので、
少しでも若い人たちにプラスするものを追求したいです。
決して「集中力」を避けるものではありませんが、
足を地に着けた内容でなければ砂上の楼閣でしかなく、
読む方に感動を与えるものにはならないと思われるのです。
これを余計に痛感したのは、最近遠ざかっていた後輩の練習に参加して、
その基本を忘れた内容に慄然としたためです。
これから語ることは、過去の繰り返しかも知れませんが、基本は基本です。
勇気を持って、今一度基本へ立ち戻り、後輩の練習をベースにして、
その中に新しいものを見つけることが出来ればと思っています。
少しでも訴えるものになればと願っています。
次回から、後輩がこれを読んで今の自分に気づくような、
そのような内容のものを書きたいと思っております。
また、プロの試合等を拝見しての意見もお読みください。
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