NO-4
ゴルフで勝敗を決めるのは、すごいショットではない。
ミスの多さが決めるゲームだ。一番ミスの少ない者が優勝する。
ジーン・リトラー(ゴルファー)
実際にプレーをする場合に、この考え方を頭においているケースは極めて少ない
と思われます。それが出来るプレーヤーは気持ちに余裕のある証拠でしょう。
誰でもコートへ立つと、相手を押さえ込もうと無理をするものです。
このときの弊害は、早めにポイントを上げようとして力むことです。
力みには一発勝負という極めて危険な落とし穴が待っています。
その結果として、ゲームが終わってスコアを眺めると、誠に惨めな事になっているのです。
ゴルフも同じ様にメンタルな部分が多いゲームです。
闘う相手が当面の同行者であるのは間違いないのですが、
全てのプレヤーが対象になると言う極めて独特なゲームでもあるのです。
それだけに見えない相手と闘い勝利するためには、そのプレッシャーに負けない
メンタル面の強化が必要なのです。リトラーの言葉は、その結果として自分との闘い、
すなわち、勝利する近道は一発のファインショットではなく、
ミスを少なくすることにあると悟ったものと言えます。
別の見方をすれば、自分に負けるとは相手を気にすることに他ならない。
それによって自分のペースを乱され、やがては勝利が遠のくばかりとなるのです。
「他の人が、どのようなプレーをするか気にしても仕方ないじゃないか」
この境地が自分のプレーに徹しきることになるのだと思います。
勝利に拘るとそのような境地への到達はむつかしい。
自分を信じて自分のプレーをすることで初めてそれに達するのではないでしょうか。
|