NO-8
他人の意見を聞いて落ち込むなんて、愚の骨頂だ。
耳を傾けるべき唯一の考えは、自分の考えなんだ。
それを君から奪う権利は誰にもない。
トッド・クリステンセン
アメリカン・フットボールの選手の言葉ですが、その内容は強烈な印象を与えてくれます。
特に指導者やコーチには耳の痛い言葉でしょうか?
しかし、私はこの言葉に共感しています。何故なら、
他人の言葉を聞くなとは言っていないからです。指導者やコーチに言われても、
それをプラスにするなら良いが、それで落ち込むなと言っているわけです。
ただ、ここまで言い切るのは、いままで練習や試合を体験して、
培われた自分自身を如何に信頼しているかの証左でもあるでしょう。
しかし、自分一人でここまで到達したというおこがましさは感じられません。
それまでのことを自分なりに咀嚼して自分のものにしたからこそ、後輩のために与えられる
言葉と受け取るべきでしょう。
勿論、指導者やコーチは、選手が強くなって欲しいとの思いでアドバイスをしている
わけです。しかし、勢いあまって選手の心にまで押し入ってゆくことがなくはないでしょう。
そのときに、指導者やコーチの言葉で自分の気持ちが揺らいでは、
試合の結果にまで影響することを懸念しているアドバイスと判断すべきでしょう。
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