NO-10
対戦相手が、最高の技を見せてくれるよう願うことだ。
相手がよければ、自分も思っても見なかったような力が出せる。
グレッグ・ルゲーニス
彼は史上最高の飛び込み選手との評価を得ています。
オリンピックの男子高飛込みで連続優勝した唯一の選手です。
この発想は、彼のコーチがいつも言っていた
「一つの理想に向かうことだ。ただ試合に勝つだけではなく、完璧なプレーをすることだ」
に触発されたものだそうです。自分が良いプレーをして、相手がそれ以上のプレーをして
負けるなら諦めも付く。だが、ひどいプレーをして勝ってもそれは後味の悪い思いが
残るだけ。という次第のようです。
毎回最高のプレーをするには、大変な努力が要るし、クリエイティブな意欲をキープ
しなければなりません。これを継続するには、目標をどのように定めるかでは
ないでしょうか?自分の能力の限界を出す為、相手に要求するのは最高の演技という事。
これは並みの選手では言えない言葉ですが、試合に入ると自分自身が相手選手のあり方に
触発され、思わぬようなプレーが出来る事実は幾度となく経験しています。
これは読者の方にも頷くものがあるのではないでしょうか?
選手として、このような相手と試合をする喜びは、何者にも代えがたいと思うのは
私だけではないでしょう。振り返ってみても思い出になる試合は、
やはり精一杯闘った相手のことが多い様に思われます。
|