NO-14
ゴルフは私にとって常に素晴らしい教訓を与えるゲームだった。
その第一は自制、すまわちいかなる不運も甘んじて受ける美徳だった。
フランシス・ウイメット
アマチュア・ゴルフの元老として、米ゴルフ界に貢献した彼が言いたいことは、
つまり「ゴルフでは悪運を自分に与えられた試練とみなし、これを甘んじて受け、
勇気と忍耐と熟練をもって克服するものだけが上達し、ゴルフの真の精神と楽しみを
味わうことが出来る」と言うことではないでしょうか?確かによく言われるように、
ゴルフでしばしば聞かされることで、他のプレーヤーはみな幸運に見舞われ、
自分だけが悲運を受けるゲームだと言ったことがあります。
確かにボールが他人の取ったディボットに穴に入ったり、僅かな違いでバンカーに
入ったりの不運に見舞われて、自分だけが運に見放されている気がして意気喪失したり、
クサつたり、ヤケを起こすことがなくはないのです。
しかし、「ゴルフには運がつき物だが、よいにしろ悪いにしろ運と言うものは
全体的に平等なのだ。それなのに自分の不運をこぼすのは悪い癖だ。しかし、
相手の幸運をねたむのはそれ以上に悪い」と昔から言われているのも事実なのです。
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