NO-16
一歩踏み出すごとに、少しだけ歩幅を広げろ。
無名の士から
1970年代を席巻したゴルファーのジョニー・ミラーが目標を持つことが如何に
大事かという話から引用されたものです。
”いつも楽な歩幅で歩いていたら進歩はしない。ほんのわずか筋肉を伸ばすと良い。
無理して伸ばしてはいけない。筋肉を傷めてしまうから。
それが真に偉大なプレーヤーになるための秘訣なのだ。
ときには一段階レベルを上げようとして、ちょっと怪我をすることがあったとしても、
絶えず歩幅を広げることで、見えなかったものが見えてくるし、
より賢明になり、より深い理解が得られる。”
よく素早く上達する方法、と言うキャッチフレーズが雑誌やメルマガに散見されます。
考え方はそれぞれご随意ですから、それらの内容についてコメントしたり触れるつもりは
ありません。ただ、心配するのは、それを是として頼る方がいることです。
私自身は、技術の習得が一朝一夕に適うものではないと思っています。
ミラーも、前掲の言葉を大切にしなければならないと思っていたのも、
同じ理由からではないかと思います。
技術がそのように簡単に習得できるなら、スポーツがここまで栄えなかったと思うのは
極論過ぎるでしょうか?いろいろな苦難を乗り越えて獲得した勝利だからこそ
価値があるのではないでしょうか?富士山のご来光を見るのに、徒歩でしっかりと
地面を踏みしめながら頂上へ望むのと、ヘリコプターで一気に上昇して望むのと、
果たしてどちらに心の底からの喜びや感慨が湧くのでしょうか?
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