NO-26
一度に多くのことを考えては、堅実なプレーは不可能である。
サー・ウォルター・シンプソン
いまから百年も前の解説書に、このような名言が書かれていたとは
感服するしかありません。やはり当時から技術一辺倒ではなかったようです。
熟達したプレーヤーは、多量の練習と経験により培われる潜在意識のもとで
半ば機械的に正確なスイングが出来ます。
しかし未熟なプレーヤーはそれが自分の思うようには中々出来ないものです。
その理由の大半は、ボールを打つ前に監督やコーチから言われたチェックポイントを
思い出したり、自分に言い聞かせたりするからです。
例えば、ゆっくりバックスイングをしてとか、肩の力を抜くようにとか、
その人にとって大切なチェックポイントは沢山あります。
それが未熟であるほど多くなるのは致し方ないことなのです。
しかし、それを一度に思い出そうとするから余計に自分を混乱させるのです。
その挙句に何も考えないのと変わらない結果になるのです。
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