何といってもエナンの魅力は、
　　ボールへのタッチの良さとフットワークではないかと思います。
　　これは当初から感じていたことです。
　　それから、私が魅了された今ひとつの技術がシングルバックハンドと
　　バックハンドのスライスです。

　　　１６７ｃｍという身長でコート内を走り回るフットワークは、
　　シングルバックハンドなればこそと思われます。
　　自分のフットワークを更に高めることを自覚していたのでしょうね。
　　これからエナンがトップになったことで、シングルハンドが少しは見直され、
　　女子の選手にも再認識されても良いのではないかと期待しています。

　　　先日も書きましたが、最近のエナンはサービスが非常に安定しています。
　　特徴的なのは、左右へのゆさぶりが非常に上手いと言うことです。
　　そんなにスピードがあるわけではないのにエースを取る確率が高いのは、
　　プレースメントが良いからではないでしょうか。

　　　サービスは、スピードだけではなく、ボールの勢いが必要です。
　　スピードを上げるには、背筋だけではなく腹筋の強さも必要と聞いています。
　　エナンの場合、フットワークの良さから来る下半身の粘りが
　　更に後押ししているのではないでしょうか？