NO-37
初日に君たちは完璧を要求される。次の日からは、もっとよくならなくちゃいかん。
エド・バーゴ
アメリカ大リーグの審判総責任者だった彼が、
開幕に望んで審判員各位に語った言葉と聞いています。
何気ない言葉ですがその重みはズッシリと心に応えるものがあります。
確かに審判員は、ルールブックを片手に試合を監視する役を担っていますが、
開幕試合からシーズン終了までその判定に差があってはならないのです。
常識的なものとして、何の不思議も感じない方がいらっしゃるでしょうが、
逆に言えば選手も当然そうあるべきなのです。
今日は疲れたから、風邪を引いたからという自己管理の拙さを
敗戦の理由にしてはならないのです。
審判の拙さはジャッジの方法論ではなく、ルールの無知から来るものです。
日本プロ野球の審判員だった二出川さんは、
監督や選手が抗議すると自分がルールブックだと言って寄せ付けなかったそうです。
斯くありたいと思います。
しかも、バーゴーはそれに満足するのではなく、
次のステップに対して努力しなくてはいけないと諭しているのです。
現在の自分に満足してしまったらレベルアップはそれまでです。
たゆまぬ研鑽こそが自らを高めることを忘れてはならないのです。
スポーツをやってよかったと言う裏には、
このような自己昇華が望めるからではないでしょうか?
トッププレーヤーが示す謙虚な態度は、
このような素地から生まれてくるものだと分かって頂ければ、この上ない喜びです。
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