NO-38
有能な選手は、失敗から学ぶから有能なのである。 成功から学ぶものなど、たかが知れている。
ウイリアム・サローヤン
この言葉は、スポーツを志す方たちはよく聞かれたでしょう。
確かに成功は美酒に違いないのですが、失敗ほどのインパクトは与えられません。
例えば野球でピッチャーの場合、異口同音に発せられる言葉は、打者を押さえ込むより、
打ち込まれたことをよく記憶している。と云われます。
悔しい思いが成長の糧になっているからでしょう。
なるほど、成功した結果は全てが順調に推移しているからであり、
そこに別段の反省材料は見当たらないはずです。
しかし、失敗には無数の修正ポイントが含まれています。
これを自分のものにするのがどれほど大事か。優秀なプレーヤーほど分かっているのです。
誰でも失敗は成功への通過点として、見過ごす場合が多いでしょう。
というより失敗へ眼を向けたくない思いを感じます。
しかし、将来を見据えた時これほど恐ろしいものはないのです。
エジソンが云ったとされる、
天才とは99%の汗と1%のインスピレーションという言葉があります。
この99%の汗とは、失敗から学ぶことの多さを物語っていると思います。
天才は決して特殊な存在ではなく、
失敗の中から学び取ることが出来る人間を意味していると思われます。
プラス志向の考え方をしているプレーヤーは特にこの傾向が強いのではないでしょうか。
成功とは求める結果が自分の望み通りになることでしょう。
それによってプレーヤーは達成感を得るのです。そこに自らの努力の結果を見るのです。
努力の姿は他の人に見せるべきものではないと言われていますが、
自らを律して失敗から学ぶのが成功への道だとするなら、
それは間違いなくレベルアップに繋がるものではないでしょうか。
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