NO-39
パッティングの上手下手を決める尺度は、ここ一発を入れるかどうかということではなく、
それを十発のうち何回入れるかというパーセンテージである。
ウオルター・ヘーゲン
技術書を一冊も書かなかったとして有名なゴルフの名手です。
この言葉は、テニスでエースを狙うしか考えない選手には耳の痛いものでしょう。
彼はこの言葉の締めくくりとして次のように話しています。
「名手でもショートパットをミスする。ボールが転がる地面が不正確で、
しかも芝の密度やキメがマチマチである以上、完全に機械的に入れることは不可能である。
にも関わらず一般のゴルファーは、あまりにもパットへ期待をかけ過ぎている。
パットの入る確率はプレーヤーの能力に応じて大体一定しているものだ。
つまり上手なパットとは、人を驚かすようなロングパットを入れることではなく、
パーセンテージと言う目立たない差で、着実に、そして知らぬ間に、
よいスコアを出しているのを云うのだ。
我々は、しばしばワンパットを狙おうとして逆にスリーパットをしてしまい、
あとではじめから堅実にツーパットで我慢して置けばよかったと後悔することがある」
言い換えれば、パットで大切なことは、
ワンパットを狙うよりもスリーパットを出来るだけ防ぐことである。
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