NO-45
的は変わらない、弓も変わらない。
変わるのは感情です。
だから、心の鍛錬をしっかりやります。
・・・弓道7段 オブライエン
スポーツマンの真髄とも言えることを、衒いもなく語ったのはイギリス人弓道家でした。
英国で弓道を教えている彼の言葉には非常な重みがあります。
実際に映像で、心の修行のため座禅を行っている彼の姿に清々しいものを感じました。
心の問題を段取りの目標として追求している姿は、
外人と言う枠を超えて素晴らしさを覚えます。
その時の彼の言葉を追ってみましょう。
「稽古のたびに新しい自分を発見できる」何をするにも目標の設定が大事です。
それに対していまの自分がどうあるのかを知るべきです。
新しい自分を発見できるのはこの考え方が基本にあるからであり、
レベルアップの程度を発見することも可能なのです。
稽古を真摯に行っていれば感じるものではないでしょうか
「一途な精進」弓道の真髄を知ることで外国人にもこのような言葉が使えるのです。
最近のスポーツ界では死語に近いと思われる言葉が彼から聞かされるのは
不思議な感じがありますが、
何事も道を究める言動に民族の違いなどないんだという思いを強くします。
「結果を求めず、平常心で対処する」
「的を意識せず、無心で弓を放つ」
心の鍛錬として、日本の武道には”座禅”があります。
近くの寺院で行われる座禅に何度か早朝参加したことがありますが、
いまほどの関心もなく過ごしていました。
しかし、最近になって私の恩師の著作をじっくり読むようになった自分を発見しています。
心の感情を自分の意志で調整できるなら幸せだと思います。
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