NO-65
やらされる三時間より、やる気の三十分。
・・・松尾 雄治
松尾雄治氏は、ラグビー日本代表チームの主力選手として活躍しました。
その後監督となった彼が、新日鉄七連覇の選手指導を「監督が選手を管理する」のではなく、
「選手一人ひとりが自分自身を管理する」方法を考え、
そこから一人ひとりの「やる気」を引き出そうとしたのです。
それだけに、彼は従来のように上から与えられる過酷な練習メニューを、
ノルマとしてあてがわれ消化する一方的な練習方法を否定しています。
猛特訓を掛け声にして選手に押し付け「気合だ!」で終始するのは、
人間性の否定に繋がると考えたのです。
試合への参加は別として、
練習への参加は自然発生的で任意たる要素を持っていると思われます。
それであれば選手は、あくまでも練習をしたいという意思を持って、
自発的に集まってくると判断できます。
当然ながら練習方法もそれに沿うべきと考えたのです。
自発的で自己のアイディアに富んだ練習方法であれば、取り組み方も異なってきます。
監督はそれらのバランスを考え、選手の中に入れば良いのではないでしょうか?
自分の考えに従わないと、
独善的な言動は面従腹背への可能性を含んでいるのではないでしょうか?。
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