NO-68
ファイト・トゥ・ザ・ラスト。
・・・高見山大五郎
ご存知の外国人力士です。
外人特有の腰の高さとそれに伴う下半身の弱さを克服する努力は、
並大抵のことではなかったのではないでしょうか?
そのような環境の中で培われたこの言葉は、真実味を感じさせます。
テニスは他のスポーツと違い一発逆転がありません。
ワンポイントの積み重ねで勝利へ向かうしかないのです。
それだけに一発勝利もない代わりに一発敗戦もありません。
その面でのメンタル・プレッシャーは回避されるのです。
しかし、だからと言って最後まで勝敗が決まるものでもないのです。
最後まで諦めないで闘えと言う言葉は、
勝敗は試合が終了するまで誰にも分からないことを知らせてくれていると思うのです。
高見山関の人気は、何と言っても、礼節を重んじる謙虚な相撲姿勢で、
外人だけに誰よりも日本人的な大和魂を感じさせてくれたからでしょう。
強いだけでは人気は出ないのです。テニスでも一緒ではないでしょうか?
関脇を最上位とした経歴を持ちながら、
最後は十両に落ちながらも体力・気力があるうちは闘う
「ファイト・トゥ・ザ・ラスト」をその通りに彼は実践したのです。
スポーツは闘うことに目的がある。
プライドは必要ないという考え方は一つの見識ではないかと思われます。
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