NO-69
戦術眼は、多くの修羅場をくぐって養われる。
・・・釜本 邦茂
釜本邦茂氏は、日本サッカー界が生んだ最高のストライカーです。
天性の素質に加えて人一倍の練習量、努力と勝負への執念で勝ち得たものです。
彼の「右四十五度からのシュート」は芸術品と激賞されましたが、
そのシュートが東京オリンピック後通用しなくなったのです。
敵が彼の動きを早めに読みそのパターンを封じたからです。
そこで彼はフェイントを掛けることで敵の目を欺き、
第2のシュートを編み出したのです。得意技が通用しなくなったら、次の策を考え
これでさらにステップアップした彼が誕生したのです。
その彼がゲーム運びには不可欠の戦術眼について、天性のものだけではなく、
実戦を通じて試合の流れや展開を経験し練れてゆくものであり、
最高のレベルがぶつかり合う修羅場でこそ培われるものだと言っているのです。
選手は、自分より強いものに後れを取ってはならないのです。
卑屈になってはならないのです。
これを千載一遇のチャンスとして、全力でぶつかる気迫が必要なのです。
そこで得た経験は、自分を必ずレベルアップしてくれるのです。
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