NO-70
Just To Win。
・・・マリア・シャラポア
とうとう東レで優勝してしまいました。やはり只者ではないですね。
モデル云々は別として、ダベンポートと互角に競い合った力は、
その実力を充分に認識させたと言えるでしょう。
あの闘いの中で、自分を見失うことなく闘争心を持ち続けた彼女の
精神力は並大抵のものとは思えません。
しかも、また持ち続けることの可能性を見せ付けられてもいるのです。
新聞では、類稀な精神力とかハングリー精神に培われたとか
幼少の頃から母親の元を離れたためとか、いずれも彼女を形作ったかも知れないが、
それだけでいまの彼女がいるとも思えないのです。
一人の人間として、自分の存在価値をテニスの中で見出すことで、
彼女の力強いテニスが生まれたのではないかと想像しています。
決して周囲が求めるようなドラマチックなものではないでしょう。
ハングリー精神が必要だからと言って、貧困生活や親元を離れ
世界一を求めて我慢するから、チャンピオンが出来るのではないでしょう。
目標を定め完遂するまで自らに負けない気持ちを持つことが
大切なのではないでしょうか。
1回戦敗退の杉山に鞭打つ気持ちはないが、同じように2ndセットを失っても、
勝利へ自分を導いたシャラポアとどこに違いがあったか?
精神力は勝利への飽くなき執念だと思います。
その根底にあるものは、自分との闘いではないでしょうか?
それに負けるのは自分に負けたことに他ならないのです。
ダベンポートと闘った小畑は好きな選手で応援していましたが、
勝ちを放棄したような態度の試合は見るに耐えませんでした。
|