NO-74
いま二つの勇気を必要としている
一つ目は、怪我への恐怖心をなくする勇気
二つ目は、練習を減らす勇気
・・・栃東 関
今場所の栃東は、一進一退の状況ですが、
果たして彼が言う二つの勇気を獲得出来たかどうか?
スポーツ選手としてこれほど過酷な勇気はありません。
これを得たら清廉な気持ちで試合に望めるでしょう。
怪我は、選手生命を短縮させます。
それ以上に試合に臨んでアグレッシブな気持ちを萎えさせます。
動いている以上は何とかなると言う気持ちも、
最中に再発で動けなくなったらと考えたら駄目なんです。
その怪我を起こさせないために選手は日夜練習に励むのです。
それは技術の習得もさることながら、それに見合った体力の増強を
図ってのためでもあるのです。練習はそのためのものなのです。
それだけに自分の身体に万一の故障があるなら、
完治するまで再発を防ぐ方法を考えるなら、それは練習を減らすしかないのです。
この明らかな矛盾を解決するのが勇気なのです。
場所前このような勇気を必要と考えた栃東ですが、
現状では思った通りの結果とは成っていません。彼も大丈夫だと思ったでしょうが、
結果としては思い通りには行っていないように感じています。
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