05/11/30
《番外編ー02》
弱冠15歳の森田あゆみ、全日本での活躍は見事でした。
何よりも感心したのは、15歳とは思えない落ち着きと集中力でした。
世界ランカーとの大きな違いは経験でしょう。
試合中の気持ちの変化を、15歳である未熟さを露見したと
言うようなコメントもありましたが、
それを意識しながら自分に打ち克ち勝利を得た我慢強さに乾杯です。
15歳と言えども、良いものを持っているのは事実ですから、
若い選手には真似するべきものは多いと思います。
とても叶わないと思わないでチャレンジしてください。
やはり、目に付いたのは全体のバランスの良さでしょうか。
そのために身体の回転を上手く使ったスイングは素晴らしいと思いました。
無理が無いとはこのようなフォームを言うのでしょう。
次に気づいたのは、ボールに対するポジショニングです。
バランスが良いからそうなるのでしょうが、
自分がフルスイングできる位置をしっかり掴んでいると思いました。
この二点に加えて、インパクトでの力強さは、
天性なのかなと感心するばかりでした。打球点は高く打ち下ろすようなスイングは、
体重が乗ったスピンとなっています。
褒めすぎかもしれませんが、全日本で優勝するのは日頃の実力以上のものが
加味されたのかも知れません。それも実力の内でしょうが、
いずれにしても良いところが目立ちました。
彼女の試合を見て、身体全体を使ったスイングの大切さを再認識した気がします。
上半身だけで打ってはいけないのです。力任せではいけないのです。
05/11/20
《番外編ー01》
初心者とコーチとの係わり合いは、信頼関係と言う
強い絆で結ばれているのは確かなことだと思われます。
それはまた、選手の成績に影響することも間違いないでしょう。
選手にとっての鬼門は、自分の実力の限界を勝手に判断してしまうことです。
それが行動を支配し本当に力を失うことになるのです。
そのような時こそコーチの役目が必要なのです。
このような選手をどうするかは、コーチにとって簡単ではありません。
だからと言って、すべてコーチの責任ではなく、
選手が自分自身をとことん苦しめられるかどうかなのです。
私のいままでの経験でも、
大切なのは個別の対応で「出来るんだ」を信じさせることだと思います。
コーチがいるからではなく、自分を信じるように仕向けるんです。
誰でも自分には力があると信じたいのです。
自分で駄目だと思っている選手には、総てが大丈夫だと言うのではなく、
その選手の特徴を探し認めてやるのです。
勿論、自主的に総てをこなす選手は、ほっといてもレベルは上がります。
駄目な選手を、その自主性に任せると半分程度の力しか発揮できないのです。
それは自分の限界を勝手に決めるからです。
コーチの大切な役割の一つに、潜在能力を如何に発揮させるかがあります。
それを見出し、自分自身に自覚させることで、初めて選手の能力を発揮できるのです。
人によっては、自分の勝敗を運命の悪戯のような表現をする人がいます。
しかし、そのようなことがあるはずが無いのです。
負けは負けなのです。横を向いてはいけないのです。
それは自分の努力が足りなかったのです。
そのとき、どれほどの信念でことに望んだかが大切になるのです。
しかし、結果がどのようになろうとも忘れてならないのは・・・
負けたのは、結果的に自分の考えどおりにならなかったからであり、
現実を潔く認めるしかないのです。その上でチャレンジする気持ちを忘れない。
それがスポーツマンシップなのです。
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