TOP> Bomb'zてナ〜ニ> メンバー> コート・キープ> コートへの地図> ゲスト・コーナー> テニスのメモ帖>
ワンポイント> シニア・コーナー> リンク・ボード> コート情報> TNA> GUAM> KOREA>
愉快な仲間たち> おみくじ>

<BACK ◇◆ 初心者の為のテニス ◆◇ NEXT>
基本は基本>
  ボールとの対応>   バランス>  番外>  スイング>  フットワーク  グリップ>

05/07/20
   《フットワークー12》

   「読み」とフットワークの関連を考えて見ましょう。
  試合で続いているラリーを見ながら何を考えているでしょう。
  恐らく自分なら次には何処を狙うだろうか?とお考えでしょうか?

   このように、自分ならとの考え方はとても大事です。
  それは自分の頭の中に作戦のイメージを構築出来るからです。
  それが成功すればあなたには大きなプラスとなるのです。

   さて、前述の自分なら次はあのコースを狙うと考えるのは普通です。
  そのとき、何故そこを狙うかを考えて欲しいのです。
  その時自分の得意なコースだからと考えませんか?

   対戦する相手が、始めてであればそれも成功するでしょう。
  でも、それには直ぐ慣れるものです。
  そうなればあなたの特徴もあまり効果がありません。

   自分の特徴を更に磨きをかけるのが、相手の特徴をいち早く掴んで
  それに自分の技術がどのような影響を及ぼすかを考えるのです。
  それを知ることで作戦に磨きを掛かるのです。

   その上で力を発揮するのが「読み」になります。
  これは相手の動きを的確に掴んで、その背後に向けて打球することです。
  通常で言う逆を取る行為と言うものです。

   これは双方の実力差で顕著に現れるものです。
  ポイントを挙げるのに容易なのは逆を取る動作です。
  人間の身体は一定方向へ向かうと、その勢いで簡単に元へは戻りません。

   その動作を利用すれば、すぐ傍にボールが飛んできても打てない状況となり、
  比較的簡単にポイントを上げることが出来るのです。
  如何にしてそれを身に付けるかは大切なことです。

   この逆の動きは、フットワークの集大成とも言えるものです。
  試合における様々な動きの中で、
  体重移動を含めて正確なフットワークが付かないと転倒したり、
  反対方向へ走りきってしまうのです。


05/07/10
   《フットワークー11》

   フットワークだけを取ってもその内容は豊富です。
  次から次へと話題は絶えませんが、いずれにしても人それぞれであり、
  それぞれの判断が生じてきます。

   今回のウインブルドンで感じたのは、テニスのスタイルの変化でしょうか。
  男子ではサービス&ボレーのスタイルがオールラウンドに、
  女子では華麗さが力強さへと・・・

   勿論サーフェイスによってスタイルは変わります。
  それは各個人がそのスタイルの中で変化するものですが、
  大会に参加した選手が各様に変わったと思うのは極端でしょうか

   今回は今までと違い、各選手のフットワークを注目していました。
  当然とは言え、あのスピードの中で世界一流が競う姿には惚れ惚れするだけでした。
  男子のフェデラー女子のビーナスは抜群でした。

   いずれも、素敵だと思ったのはバランスの良さでした。
  どのような場面になっても、バランスを崩したり腰砕けがないのです。
  両足で地面をしっかりとグリップしていました。

   その結果として、当然ながらボールの力強さは抜群でした。
  バランスの良さが結果を生み出しているので、
  余分な力みが感じられないのは本当に完成品を見ているようでした。

   攻め方の一つとして、クロスにボールを運ぶのが基本ですが、
  ポイントを勝ち取る方法として、逆を狙うケースが例年より多いように感じました。

   打球時に、オープンコートを狙うのが常識ですが、
  それだけに選手はカバーしようと動きます。
  その僅かな間隙を縫って「逆」を狙うのです。
  体重移動を済ませた選手にはすぐそばでも届かないのです。

   この「逆」に対して選手間の攻防は、極めて熾烈なものがあります。
  それを別の表現では「読み」と言います。
  相手のレベルや動き等で即時に判断しなければならないのです。


05/06/30
   《フットワークー10》

   今回のウインブルドンを見て気づくのは、選手の足腰の強靭さが際立っていることです。
  そのためストロークにしても力強さがあり、安定性を感じます。

   その証拠が、どのような動きをしてもバランスを失うシーンがないのです。
  しっかりと地面をグリップしているからでしょう。
  芝生の条件であればもっと不安定さを感じるものですが・・・。

   足腰の鍛錬もさることながら、爪先と踵との体重バランス、
  フットワークで踵に体重を置くと満足なフットワークは出来ません。
  これを忠実に守っているからあのようなプレーが可能なのでしょう。

   誰でも、身体全体に力が入るとスムースな動きを阻害されます。
  ですから、肩の力を抜けば良いと、
  両肩を上下させリラックスする方法が盛んに言われたものです。

   爪先にウエイトを置いて、上半身の力を抜くと
  左右前後への動きがとてもスムースに行われます。
  これは、実体験として実施してみてください。
  その上でその良さを認識して欲しいです。

   その中で、揺るぎないパワーをストロークに求めるなら、
  スピンの掛かったボールが必要です。
  それには確りとしたフットワークがなければいけないのです。

   学生時代に、定期的な訓練方法として縄跳びを繰り返していました。
  細かい動きが要求されるのと、
  爪先で跳躍する癖を付けることからいろいろなスタイルに挑戦していました。

   また、身体の動きをバランスよく使うので、
  偏りがちな力配分を上手くコントロールし、何より一人で出来るものですから、
  練習の一部として考えてください。


05/06/20
   《フットワークー9》

   フットワークで忘れてならないのは膝の使い方です。
  両膝を柔らかく屈伸するから、とっさの動きに順応できるのです。
  どちらへの動きもスムースするために欠かせない動作なのです。

   これは、実際にやってご覧になったらお分かりと思います。
  ジャンプをするとき、棒立ちでのジャンプは不可能です。
  膝を緩め屈伸してジャンプをする体勢になって初めて出来るのです。

   このように、動きを的確に行うためには、膝の屈伸がなければ出来ないのです。
  上体だけを動かすのではなく、身体全体の動きをするためにも、
  その行動すべてがプラスになるのです。

   その膝の使い方を、更に手助けするのがつま先の使い方です。
  足を使う場合、踵が地面に着いていると一旦離さないと動きは出来ません。
  つま先立つ理由はそこにあるのです。

   このように、膝やつま先をうまく使うことで、
  身体の動きが考えているような動きになり、そこで初めていろいろな動きが付加され、
  思うようなストロークが発揮できるのです。

   フットワークは人それぞれなところがあります。
  相手のボールを待ち受けながら、自分の身体をその場所へ、
  よりスムースに到達するための方法ですから違っていて当然なわけです。

   プロ選手でも様々なスタイルがあります。これらは気にすることはないのです。
  どのような待ち方をしても良いのです。
  自分が最初のボールに対してスタートしやすい方法を使うことです。

   ただ、忘れてならないのは、少なくともボールがコート上を動いている間は、
  膝を柔らかくし「つま先立ち」でステップしながら、
  タイミングを作らなければいけないのです。

   簡単に言えば、踵をつけてボールを待ち受ける動作では、
  ボールに順応した動きが殆ど出来ないことを知らなければならないのです。
  だからと言って、絶えずスプリットステップをする必要はありません


05/06/10
   《フットワークー8》

   全仏テニスを見て、やはり素晴らしいなと思うのはフットワークの軽快さでしょう。
  左右前後に振られても、すばやい動きでボールを捕捉する。
  そのときのバランスの良さには感心させられます。

   フットワークは、自分の打球点での効果を最大限に生かすために、
  その場所まで身体を移動させるために不可欠な動きです。
  これがスムースに行われれば、早くそのポイントに到達が出来るのです。

   自分がベストなスイングが出来る位置に自らを運ぶことが出来れば、
  そのストロークの優劣はその時に決まるのです。後はバランスよくスイングするだけです。

   フットワークは前後左右があります。
  と言うより、360度の動きを要求されると言う方がより適切かもしれません。
  その円形の中で微妙な動きが出来なければいけないのです。

   移動に対して、最初に動かすのはいずれも軸足になります。
  これがスイングのベースになりますから当然と言えば当然のことです。
  この足が決まれば、次は打球に必要な反対の足を決めることです。

   結果は、この間のフットワークがすべてを決めてしまいます。
  ボールを追いかける間のフットワークも、最後の軸足を決めるための準備であり、
  その間の調整が結果の良し悪しを決めるのです。

   フットワークで一番難しいのは、後ろの方向への移動です。
  それは打球時に体重移動が必要となるため、
  フットワークでは右足と左足がバックしている間交差を繰り返すからです。

   フォアサイドでバックする場合は、右足のつま先で方向を定め、
  次は左足を大きく後ろへ引きます。
  この時には、足は大きく右足の前をオーバーラップしながら後方へ移動します。

   ボールを見定めて、右足で最終的な予測打球点を見つけ出し、
  そこを基点としてバックスイングを行い、インパクトを迎えるのです。
  このタイミングの取り方が難しいのです。

   初心者の方は、左右の足が交差するのではなく、
  片方の足が片方へ接近するいわゆる「送り足」になるのです。
  この場合は例えその場所へ届いてもバランスが崩れてしまうのです。


05/06/01
   《フットワークー7》

   フットワークの定義は、相手のボールに適切な対応が出来、
  その返球がイメージ通りに行える事前動作だと思っています。
  それだけに基本形はあっても、それが全てではないのは歴然としているのです。

   返球後は、返却可能域の中央へ移動すると申しあげましたが、
  これも戦況における情報を集約して行うものであり、
  あくまでも可能であればとしか言えないのです。

   返球可能域の中心とは、相手の狙いとしても、
  その場所への返球が一番容易な上にミスの確率が少ないからです。
  それだけに指導の方針として、ボールの返球をそこへ求めるようになるのです。

   しかし、一方相手もポイントを挙げるために、
  危険は承知でも際どいスペースを狙うようになります。
  それからはすべて自己判断が必要となります。
  それに対処するには、よりフレキシブルなフットワークが必要となるのです。

   先日プロテニスを見ましたが、相手の動きに反応する場合、
  逆の反応が意外と多いのを感じました。
  通常のストロークでは中々ポイントを挙げることが出来ないための方法とも思われます。

   このように、基本だからとそれを金科玉条として信じてはいけないのです。
  コート上でのボールはどのように変化するか分かりません。
  それだけに、フットワークの基本をしっかりと身につけ、
  すべてに対応できるようにする必要があるのです。

   アンツーカやクレーコートの場合、
  選手の身体への負担を(特に膝への負担)考えると一番適切なフットワークがあります。
  それはスライドフットワークと言われるものです。
  サーフェイスは選手の寿命を左右します。

   若い選手の皆さんは、スライドフットワークが可能なサーフェイスで、
  フットワークの基本を習得し下半身を強化してください。
  それが出来ればどのサーフエィスになっても恐れることはなくなります。


05/05/20
   《フットワークー6》

   本来のフットワークに戻したいと思います。
  今回ジュニアの試合を拝見し、改めてフットワークの大切さを感じ取ることが出来ました。
  やはり、フットワークがおろそかになっているように思われます。

   まず、相手のコートへ打ったボールが何処へ帰るか?これを予測と表現しましたが、
  基本は相手の返球可能域の中央に位置することです。
  さらに柔軟性な考えを添えるなら、
  相手の実力を見抜いてその位置を微妙に変えなければならないのです。

   しかし、その基本が守られず、
  一気に返球位置まで行ってしまう傾向が強いように思われました。
  これは中央へ帰る基本が分らないか、
  余裕が無く一気に帰るしかないか、のいずれかだと思われます。

   しかも、高いところを打球点と教わっているせいか、
  その位置へ直進する傾向が見られました。
  それだけに、ボールへの対応が窮屈になり、
  高いボールを無理な姿勢で打つケースが多いようでした。

   これでは、体重移動によるボールへのパワーが充分に掛からず、
  当てるだけのものになっています。ボールに対してスムースな体重移動をするには、
  回り込んでボールを迎える体勢が必要だと思われます。

   これを充分にこなせるフットワークが、いつの場合も欠かせないのです。
  そのためには、無闇と力んだ打球ばかりを目指すのではなく、
  その場に合うような柔軟な対応が求められるのです。


05/05/10
   《フットワークー5(問題提起から)》

   問題提起をされた読者から、前回のメルマガ記事に対してのご意見がありました。
  経験豊富な方にはくどいかも知れませんが、とても大事に考える方もいらっしゃるので、
  より理解して頂くために掲載いたします。
  いつもですが、掲載での内容変更は一切行っていません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   人それぞれが異なった意見を持っているのは当然であり、私のような素人に、
  人の意見に対して疑問あるいは非難するような見識、資格が有るとはとても思われません。
  しかしながら、折角載せていただいたのに無視するのは、これまた失礼というもの。
  それで、あくまで読んで感じたこと、印象に残ったことを述べさせていただきます。

   私が言っている打ったボールを見てからの予測については、
  それに対するコメント「飛んでくるボールを良く見て、体で覚えること・・」ですが、
  この言葉からは、「経験を積めば予測できるようになるはず」ということが
  根底に有るように思われます。

   これは、予測能力を持っていて自明のことだと認識しているのか、
  持っていないが上手く打てない原因をコーチが言うようにフォームや
  意識の問題だと認識しているのか、のどちらかで、少なくとも私が言っている
  ”打たれたボールに対する予測能力の無さ”とは思っておられない、
  ということが読み取れます。

   私自身のサービスリターンで言うと、常に相手の足元からコーナーにかけての
  奥深いスペースに返球しようと心がけています。このリターンを実現するためには、
  素振りのように良いフォームで打つ必要がありますが、
  それには良い打点位置で打つことが前提条件となります。

   ところが、実際に相手のサービスボールを打つ場合、
  ボールが予測と違う位置に来るので、この前提条件が満たされません。
  まず、相手が打ったボールを見て、飛んでくる軌跡を予測するのですが、
  精度が悪いために打たれた直後はおおよそにしか分かりません。

   だから、当初は行動を起こさずにじっとボールの行方を追いかけて
  予測精度を上げていきます。このため、必然的に反応が遅くなり、
  予測位置を補正している段階(正確な打球位置が確信できていない段階)で、
  打球動作に入らざるをえない距離にボールが近づいてくるのです。

   やむを得ず、不十分な位置、態勢で打つ動作に入り、リターンします。
  結果として、相手のコートに返すのが精一杯で、
  狙ったところへ返球することまでは及びもつきません。

   この予測問題をもう少し詳しく説明すると、
  ボールが飛んでくる方向として前後左右がありますが、
  予測しにくいのは明らかに前後です。極端な話、
  左右方向は予測能力はほとんど必要なく、視覚的に誰にでも瞬間的に分かります。

   だから、サービスボールでも左右がかったセンターかサイドサインよりの球は、
  言われているように経験で体が覚えていて、その方向へは勝手に反応します。
  (ただし、前後分がいまいちです)

   でも、まっすぐに向かって来るボールほど、前後距離が予測できずに
  ボールをじっと見つめます。従って、良いフォーム、
  打点位置で打てるのはサービスボールのほうが、
  たまたま良い位置に来てくれた時に起きることで、
  そうでない時は殆ど不十分な打点位置で打たされています。

   このような経験を20年以上にわたり数多くしてきたのですが、
  いまだに思い通りのフォーム、打点位置で返球出来ません。簡単に言うと、
  長い間、飛んでくるボールをよく見て、体に覚えさせてきたのですが、
  結果として体というか脳がほとんど覚えてくれなかった。

   そして、その原因は予測能力の無さに有る、という考えを強めるだけだったと。
  以上が、私の率直な感想です。


05/05/01
   《フットワークー4(問題提起)》

   予測の話について、抽象過ぎる内容であるため議論が噛み合わないのではないか
  とのお話もありました。新たなメールを紹介させて頂きます。
  更に議論が進むようご参加下さい。

 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

   自分が打ったボールが、相手からどう返ってくるかを予測しようという
  レベルにまで達していない人には、飛んでくるボールに対応するのが精一杯であり、
  ボールがどういう動きになるかを知れば、
  うまく打ち返せるのではと思うのは当然でしょう。

   例えば、サーブは自分が打ったボールを返すわけではないので、
  これはこれとして単独の重要な問題だと思います。小生の感想としては、
  とにかく相手の打ち方や飛んでくるボールをよく見て、
  体で覚えるというか脳にインプットすること、
  いろんなボールを打てるように対応力を伸ばすことしかないと思います。

   自分の打ったボールが、相手からどう来るかを予測できるようになるためには、
  セオリーを知ることも重要ですが、結局は自分の打ったボールが、
  どこへ行き相手がどう返してどんなボールになってきたかを、
  数多く見ることから始まると思います。

   この予測が出来る人と出来ない人が、試合をすれば結果は明らかに
  予測の範囲内と言えるでしょう。
  ただ、自分がどんなボールにもアジャストできる段階に達していなければ、
  いくら予測ができても、我々低レベルの連中の口癖である
  「来るのは分かっていたのに」で終わりです。

   ところで、うまくいかない原因を分析し、予測だのアジャストだの
  と名前を付けているようですが、
  責任などの言葉が出るほどの十分条件ではありえず、
  あくまでも必要条件の一つに過ぎないと思います。

   レベルに差がない相手に、全試合をラブゲームの6−0で勝てるような理論は、
  未だかつて出ていないと言えば極論ですが、
  象の鼻はこうですよ、象の右足はこうですよ、象の尻尾は・・・と言っているだけで
  象の腹は?背中は?とも言いたくなります。

   人に教えたり教えられたりというのは難しいですね。
  外から見た結果はこうだと言われても、
  教えられたとおりにやったはずなのにと言う気持ちになることもしばしばです。
  結局は、自分でなるほどと思えるものを見つけるまで、
  チャレンジするしかないのかなと思います。


05/04/20
   前回、問題提起された「予測」については、明確な定義がないためでしょうか?
  ご意見が聞こえてきませんでした。もっと噛み砕いてみたいと思います。
  皆さんそれぞれのご意見をください。
  いまのところ元テニスコーチの長谷川氏からご返事を頂いています。
  これが導火線になればと思います。それでは長谷川氏の文章を掲載させて頂きます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   中〜上級者に求められる予測能力は

   自分の打球が相手から返球される場合、
   そのボールが自分のコートのどこなのかを予測する能力と考えています。
   お言葉をお借りしましたが、こちらだと思います。

   初心〜初級の方であれば、

   相手の打球の軌道によって、
   その後のバウンドの軌跡がどのようになるのかを予測する能力と考えます。

   後者の場合は予測能力と言うよりも、
  予測をしていないことが原因で打てない方の方が多いようです。
  (高い軌道の打球は高く弾む、と言うことは分かるはずですから)

   自分が打った瞬間なのか相手が打った瞬間なのかは予測するタイミングは違いますが、
  いずれにせよ瞬間が勝負であると思います。
  しかしながら予測は必ずしも的中するわけではないと思います。
  ・ラケットの振りで補正する
  ・打球フォームや打点がばらつきます

   かなりの高レベルのプレーヤーでもこのような事態は起こりえます。
  これを回避するのに予測能力だけに責任を追及するのは酷なのかもしれません。
  いわゆるアジャスト能力と言うのでしょうか。
  多少の予測のズレは自らでアジャストすることが必要であると思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   問題提起をした数日後、ご本人から再度メールを頂きました。
  その内容は、文章を読んだ方の誤解があってはいけないとのお気遣いのものですから、
  その内容も下記することにします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   もう少し、単純明解な書き方はなかったのかと反省し、
  例えば出だしのところで、予測能力とは「自分の打球が相手から返球される場合、
  そのボールが自分のコートのどこに来るのかを予測する能力」であるが、
  大きくは相手が打つ前と後との二つに分けられる。
  前者が遠藤さんが言っておられる理論的予測と思われ、
  後者が私が問題にしている予測です。

   すなわち、相手が実際に打った球を見て、どのような軌跡で飛んできて、
  どのあたりに着地して、どのようにバウンドするか、を予測する能力で、
  遠藤さんは自明のことで、私は自明でない、と。

   このような書き方のほうが分かりやすかったのでは、と思うのですが・・・。
  考えを文章化することがこれほど難しいとは思ってもいませんでした。

   永年、上手くならない大きな理由として予測能力の無さが有ると思っていたのですが、
  それを聞いたり読んだりしないのは、皆さんが予測能力の無さは先天的なことなので
  「言っても仕方が無い」と暗黙の内に諦めて口に出さないのか、
  それとも本人も含めて気がついていないのか、のどちらなのかなという疑問でした。

   そんな私の個人的な質問なのに、
  腰を据えた対応をしていただき本当に感謝の気持ちで一杯です。
  今回のメルマガ記載の反響について、
  なかなか上達できない人たちがどのような考え方を持っているのかが
  少しでも分かってくるのでは、と期待しています。


05/04/10
   《フットワークー3(問題提起)》

   今回は、読者各位のご意見を頂きたいと思います。
  先日メールを頂き予測能力ついて疑問があるとのことでした。
  私の説明する予測能力に言葉としての行き違いがありご納得頂けなかったのです。

   予測能力とは、極めて単純な説明をするなら、自分の打球が相手から返球される場合、
  そのボールが自分のコートのどこなのかを予測する能力と考えています。

   勿論それほど単純ではないのですが、
  文章にするとこのように書いた方がご理解頂けるのではないかと思うのです。
  このような問題提起をしたのは「フットワーク」に関わるからです。

   予測能力で大事なのは、相手の力をいち早く見抜いて、
  その技術的なポイントを考えながら、
  自分のポジショニングを決めなければならないと思っています。

   頂いたメールから、その内容を抜粋いたしますので、
  忌憚のないご意見を頂けば幸いです。

   予測能力について、指摘されていることは
  「理論的に予測し、カバーするフットワークを身につければ解決する」とのことですが、
  この認識の根底に有る「予測」と私の問題視している
  「予測」とは同じ言葉でも全く違います。

   「予測」は、打った瞬間にボールの行方がどうなるのかが分かるのは自明のことで、
  その判断を出来るだけ早くするために理論的な予測が重要だ。
  (そして、その後のフットワークにつながる)ということは、
  ボールを打った瞬間の打球の音や方向、どのようなスィング、
  打点等を総合的に判断してどのあたりに落ちてくるかが、
  ほぼ分かると言う意味合いと理解しています。

  しかし、私が悩んでいる「予測」は、打ったボールがどういう軌跡を描いて飛び、
  どのあたりに着地し、バウンド後の軌跡がどのようになるかを予測する、
  この能力が低いのです。

   本人は落下地点を予測し、この辺だろうと構えているのです。
  ところがボールが近づいてくるに従って、予測と違っていることに気づかされて、
  あわてて身体の位置を変更しようと動くのですが間に合わない、ということです。

   ボールの軌跡をじっと見て一生懸命推察します。
  (打球が近づくにつれ当然のことながら、すこしづつ精度が上がってきます)
  そしてこの辺かな、と推定しながら最終ステップを踏んで打つ動作に入ります。

   この時点で判断したボールの着地点は、
  予測能力の有る人に比べて精度が悪いはずです。
  そしてバウンド後の軌跡の予測も精度が悪いことも重なって、悲しいかな、
  思っていた以上に球が弾んできたり、近すぎたりすることがほとんどで、
  理想的な位置、ポイントで打てるのは少ないのです。

   結果として、ラケットの振りで補正するので、打球フォームや打点がばらつきます。
  このようなことは、フットワークの必要の無い近くの球でも同じです。
  コーチが球出ししてくれる決まりきった球(予測能力が必要ない打球)でも
  安定したフォーム、ポイントではなかなか打てないのです。
  (マシンだとさすがに確率は良いのですが)そして、
  動体視力の悪いことと相まって、スイートスポットを外して打つ、というのが多いのです。

   長年テニスをやってきて、本も含めて教える側で、
  上達しない原因としてこの予測能力問題を言う人に出会ったことがありません。
  「踏み込みが足りない!」「一歩踏み出して打て!」とか結果を指摘されて、
  改善しようと努力している人を大勢見てきましたが、
  本人が予測能力の低さに原因が有ると気づいている人も少ないようです。


05/04/01
   《フットワークー2》

   フットワークは、いろいろな場面で異なる動きを要求されるのです。
  しかし、基本としては軸足が中心になっていなければいけません。
  それでは、どのようなフットワークが必要なのでしょうか。

   まず、?スタート時のフットワークです。
  ここで大切なのは、左右前後のいずれにもスタートが出来る姿勢の確保です。
  膝を柔らかくし体重は両足均等におきます。
  その姿勢から相手のボール方向を確認し、その方向へスタートします。

   スタートは、方向を定めると平行にしていた両足の、
  その方向にある足の爪先を体重の移動と同時に向けます。
  これでボールの方向への第一歩が完成したわけです。
  第二歩は踏み出した足ではなく、反対側の足になります。
  ですから、最初の構えで大きく歩幅を取るとスムースなフットワークは出来ません。

   そこからボールの予測位置まで足を運ばなくてはいけません。
  歩幅はボールとの位置関係を考え、最初は小さくし次第に大きく、
  ボールに近づくに随って再び小さくします。
  大きな足幅は早くボールに追いつくためです。
  小さくは身体をバランスを調整するためです。

   これらは、自分に合った歩幅や速さを心掛けてください。
  自分がボールに近づいたとき、どのようなフットワークが良いのか
  自分で判断することが必要です。
  足運びはサーフェイスによりますが、
  出来るだけ地面から足を離さないで「すり足」のイメージを持ってください。

   ボールに近づいたら、?打球時のフットワークです。
  打球時の姿勢に入るには、軸足で最後のステップを踏みしめます。
  これを起点にして、反対側の足をボールの来る方向へ平行に伸ばすのです。
  この間の調整が必要ですからボールの近くでは歩幅を小さくします。

   この軸足を定めると同時にラケットのバックスイングが始まります。
  この時、軸足に体重が乗っかるようにし、ボールが近づくと同時に
  踏み出された反対側の足へ体重を移動させます。
  この時にラケットもフォワードスイングに入るのです。

   この一連の動作がスムースに行われるのが理想なのです。
  走って来ているので身体はぶれています。
  そのぶれを出来るだけ小さくすることが安定したストロークに繋がり、
  ひいては力のあるボールが打てるのです。
  すべて全体のバランスですから、それを絶えず意識してください。


05/03/20
   《フットワークー1》

   テニスでは、足がどれほど大切か分かりません。
  この場合の足とはフットワークと言われるもので、足捌きとでも言いましょうか。
  よく言われるように、上手な人は何時の間にかボールのところへ行っていますが、
  それが初心者には不思議に思えるのではないでしょうか。

   これはアンティシペーションと言い、ボールの行方予測です。
  ある時点でボールを打った時、次にどこへ返球されるのか、
  これを早く察知しそこへ自分の身体を運ぶことが大事になります。
  練習でボールを打つには同じ場所にいて構いませんが、試合ではそれは通用しません。

   何故ならお分かりのように、相手のいないところを狙ってそこへボールを運ぶのが
  勝負の原則だからです。そのためには相手のフットワークも把握していないといけません。
  フットワークがどれほど大切かを体験しないと相手の力量を把握することも難しいのです。

   まず、その前提としての姿勢ですが、
  ボールや相手に対してすぐその場所へ行けるように構えなければなりません。
  それにはラケットを体の前で右手でグリップし反対側の手でラケットを支えます。
  その上で瞬間にスタートするため、足の間隔を肩幅程度に広げて膝の力を抜きます。

   構えた両足で体重の乗せ方が大事になります。
  スタートするにはつま先に体重をかける必要があります。
  どのような感じで体重を掛けて行くかですが、
  これはその人それぞれで判断しなければいけません。
  しかし、スタートダッシュは膝の動きで決まるのです。

   この時の前傾姿勢は、深いほど良いと思われます。
  これを決めるのは膝の柔らかさで、
  つま先への体重移動は親指側に置くようにしてください。
  そうなると膝が上手く屈伸されます。ただ、スポーツの場合、
  膝の動きの基本は上下しないことが要求されます。

   試合で全く上下動をしないのは至難ですが、
  その動きを出来るだけ小さくしなければならないのです。
  何故ならボールへの目線をしっかりさせるには、上下動が邪魔をするからです。
  少ない動きだからこそボールをしっかりと捉えられるのです。

   試合における動きの中で、どうしても起きるであろう上下動を少なくするのが
  膝の動きです。膝の柔らかさからバランスの良いフォームが出来上がるのです。
  このように膝を中心にして回転することが結果として
  パワーのあるボールが打ち出されるのです。


基本は基本>
  ボールとの対応>   バランス>  番外>  スイング>  フットワーク  グリップ>
<BACK NEXT>

TOP> Bomb'zてナ〜ニ> メンバー> コート・キープ> コートへの地図> ゲスト・コーナー> テニスのメモ帖>
ワンポイント> シニア・コーナー> リンク・ボード> コート情報> TNA> GUAM> KOREA>
愉快な仲間たち> おみくじ>
blank