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NO-41
   (高校経験者を迎えてのコメント)

   <フォーム>
 1)スイングでボールのインパクトが「点」であり「線」になっていません。
   これは分けて使えば効果が出るものです。
   長いストロークには「線」で短いストロークには「点」と言う風にです。
 2)素振りの感触を忘れないようにスイングしてください。
   そうすれば今までと違ってボールが伸びると思います。
   もし、それでもボールが短くなるようなら、躯の上下動があるからでしょう。
 3)フォームは試合中そんなに変わるものではありません。
   多分に精神的なものがあります。
   このままでは試合中に自信を失いますから、
   いまの自分を信じることに注力してください。

   <サーブ>
 1)軸足である左足が動けば、躯の捻りを使えない原因になります。
   今のフォームを変える必要はありません。
   ただ、確実性をプラスするために、スピンを掛ける練習をしてください。
 2)左右への打ち分けは手先でしてはいけません。左足の位置で方向を決めてください。
 3)もっと簡単な方法はトスの位置を変える方法です。
   この問題点はフォームが自分のものになっていないと崩れる恐れがあります。
 4)フォームは良いです。もう少しグリップを薄くするとスピードが増すでしょう。
   スイング自体がリズミカルですから、威圧感を与えない、
   すなわち相手にタイミングが合ってしまうのです。
   自分ではエースが取れるはずなのに取れない場合によくあります。
 5)相手も試合に勝とうと必死ですから、
   タイミングさえ合えば多少のスピード位では返球は難しくないものです。
 6)今後の課題は、サーブにメリハリをつけ、更に力をタメめることが必要です。
 7)インパクトの瞬間に右足が前に出るのは問題です。また右足が前に出るのが早すぎます。

   <ストローク>
 1)ボールをベルト辺りから下では絶対に打たないくらいの気持ちが必要です。
   いろいろなショットを身につけたいのであれば、
   グリップは薄くするかグリップチェンジを考えてください。
 2)練習は試合のための練習をしてください。力任せに打ってはいけません。
 3)試合で必要なのは、いかにエラーを少なくするかであり、
   華々しいラリーの応酬を夢見てはいけません。
   しかも試合である以上、勝たねばなりません。
   そしてそのためにどうしなければならないかを考えてください。
   コントロールショットに心がけてください。
 4)打球点が低いから、ボールをコントロールするために
   フォロースルーでリストを使うようになります。
 5)練習中にあまり目一杯に打たないことです。
   それより相手のボールをいかにうまく処理するかを考えてください。
 6)練習課題として、ライジングボール・スライス・ドロップショット等いろいろあります。
   いずれも膝の動きがすべてに影響しますからよく認識してください。
 7)高いボールにはラケットを立てることを覚えてください。
   今のようにすべてレベルスイングで打つとリストを使うようになります。

   <試合形式練習で感じたこと>
   練習で試合に使うテクニックを習得するべきです。
  そのためにはチャレンジする気持ちを躊躇しては駄目です。
  よく言われるように、
  試合で闘う相手は、当面の相手ではなく自分自身であるを忘れてはいけません。

 1)ダブルスと言う意識があまりにも希薄です。
   ダブルスはあくまでも二人が役割分担をしながら進めていくものです。
   ですから「シングルス」+「シングルス」であってはならないのです。
   あなたからすればパートナーをカバーするつもりでしょうが、
   パートナーの区域を侵害しすぎます。

 2)パートナーを上達させるのは、あなたの大きな責務でしょう。
   いろいろとチャレンジさせなければいけません。
   しかし、カバーの度合いが大きくなると、パートナーの動きが止まってしまいます。
   少々のエラーは眼を瞑って我慢してください。

 3)センターに出てサイドを空けています。
   癖になっているのでしょう。
   これは、かなり意識をして空けないようにしないと、同格もしくはレベルが上なら
   簡単にポイントを取られてしまいます。
   また、パートナーが未経験ですから、
   あなたがセンターに位置すると行き場所がなくなります。
   そのときの不安な気持ちを考えれば
   そう簡単にセンターへシフト出来るものではないはずです。

 4)作戦面で気になったのは、
   あなたの考えが「並行陣」か「雁行陣」かが鮮明になっていません。
   ですから、ネットにつく状態が自分の感覚に頼っているだけのようです。
   パートナーとよく打合せをしてください。
   勿論、作戦ですからいろいろなパターンを使うのも悪くはありません。
   しかし、パートナーがそれを認識していないと作戦の成功には結びついていかないのです。

 5)技術面では、やはりバックスイングが大きすぎます。
   これでは、スピードボールに殆ど食い込まれるでしょう。
   もっとコンパクトにスイングすることが必要です。


NO-40
   (女子大選手へのコメント)

   いままでにボールに集中していて周りが分からなかったという経験がありますか?
  サーブをしようと構えてから相手の準備ができていないのを知ったという経験がありますか?
  ローボレーのとき膝頭を擦りむき出血していたのを注意をされるまで分からなかった
  という経験がありますか?これらはいずれも「あがる」状況とよく似ています。

   あがっている状況では、ボールが見えていませんから打球に勢いがありません。
  勢いがないというのは相手を圧倒することが出来ないのです。
  すなわち圧倒出来ないでは相手に勝つことは不可能です。
  このようにあなた達も集中力を増すことで、かなりのレベルアップが期待出来ます。
  技術的には遜色ないものを持っています。
  まだまだ表面に出ていないのですが、それを引き出すのが集中力なんです。

   先ず、Aさんのフォアです。
  スポーツの基本として「バランス」と「柔らかさ」が要求されます。
  これが観る人をして安心させるのです。形が安定しているから安心して見ていられるのです。
  あなたに不足しているものは「柔らかさ」なんです。
  これは本質的に身体が固いのではなく充分に修正が可能です。力強さとはまた違います。

   もし納得しないのなら試してください。
  同じフォームでハーフロブが打てますか?同じスイングで打てますか?
  打てるようなら私の見方が違っていたわけです。いまの状態なら出来ないと思います。
  この解決策としては身体の回転で打つようにしてください。
  ラケットを振るという意識が強いのです。
  このためボールが変化したり、攻められると手打ちになってしまうのです。

   次ぎに、Bさんのサーブですが、私の考えているものに近付いて来ています。
  一度に変えるのはとても危険ですから徐々にですが、もう少しというところです。
  伊達さんのフォームにしたいと聞いたときは困ったなと思いましたが、
  これもあなたが自主的に変えるのであればそれも仕方ないとは思っていました。
  いろいろ挑戦している中でそれなりの収穫はあったのではないでしょうか。

   先日フォームを検討しましたが、あのフォームを固めてください。
  あとはトスとのタイミングです。それで大まかには完成です。
  後は練習でフォームを固めてください。
  いずれにしても、かなりスピードのあるサーブが期待できると思います。
  問題はフォームの崩れです。
  あなたの場合は「柔らか」すぎてフォームが固まるのに時間が掛かることでしょうか?
  Aさんの逆の現象ですね。

   もう一つの修正点として、A・Bさんともストロークでボールを落しすぎです。
  Bさんのフォアはダブルハンドで、高めのボールを上から叩くようにしていますが、
  それ以外では概ね低いです。いま少し打球点を上げるようにしてください。
  女子のテニスも段々スピードアップしています。
  技術の進歩はラケットの変化に直接影響されています。
  グランドストローカーよりネットプレーヤーに変りつつあるのです。
  この現実を的確に把握しないとトッププレーヤーにはなりません。

   このような変化に伴い戦術も変ってくるのです。
  これからは角度(アングル)のテニスが要求されるようになるでしょう。
  アングルショットを有効に打つためには当然高めのボールが捌けなくてはいけません。
  それに加えて足の活用でしょう。
  素早いフットワークと的確なボールの予測これらが出来て始めて対抗できるのです。


NO-39
   (試合後のアドバイスー右打ち)
  1、フォア・バック ストローク
   大事なのは打球の際に余分な力を入れないことです。躯を使って楽に打ってください。
   そのためにはフォアは左足・バックは右足が基本的にフォロースルーで伸びる感覚です。
   これで躯が回転し貯えられた力がボールに与えられるのです。

  バックの場合、バックスイングで右腕が脇から離れていますから、
   出来るだけ躯に添えてバックスイングをするようにしてください。
   このメリットは変化に対応できることです。
   動いて打球しなくては駄目です。
   練習でもストレート・クロス、いずれも動きがなければフットワークが身につきません。
   あなたの場合、離れたボールに届くよりも、
   打たねばとの思いに懸命ですからフットワークが乱れるのです。
   これでは余裕のあるゲーム運びは出来ません。

  2、ボレー
   (フォア)一番大事なのは左足の踏み込みです。
   最初に作ったラケット面を変えないでそのまま前に押し出してください。
   このとき注意が必要なのは、ラケットヘッドが手首より遅れないことです。
   それと打球前と打球後の腕とラケットの角度が変わってはいけません。
   当然ですがインパクトでしっかりラケットを握ってください。

   (バック)ダブルハンドよりもシングルハンドに挑戦してください。
   これは直ちにシングルにするのではなく、いまのダブルハンドの状態から
   左手を離す勇気を持ってください。
   面を作れればこれくらい簡単なストロークはないのです。
   フォームが乱れる原因は細工をしようとリストを使うからです。

  3、サービス
   最初のフォームより大分修正されました。先ず構えが自然体に近い状態になりました。
   いままでは「さあ。これからサーブをするぞ」という気持ちが出過ぎていました。
   これは力みになります。

  サービスの順序を整理してみます。

  1)構えに入る前では肩の力を抜いてください。
    それで集中力を高めるためボールを何度か地面についてみてください。
    このときラケットヘッドはぶら下げる感覚です。
    グリップは小指だけで握って軽く優しくの感覚です。

  2)つぎはラケットヘッドを上げ、それに添うように左手とボールを接触させます。
    これは右手に必要以上の力を入れさせないためです。
    始動で力が入るとスムースな動きが出来ません。

  3)トスは上げる意識が強いと、トスアップそのものに力が入ります。
    その結果トスが安定しなくなります。
    トスはある位置に置く感覚が良いでしょう。

  4)トスを上げてから、右手のバックスイングを開始するくらいが適当でしょう。
    このバックスイングも、あなたの場合は肘から引くのではなくではなく、
    ラケットヘッドを落とす方法が良いと思います。

  5)これと同時に体重の移動が右足から左足へ行われます。
    この移動を充分に行うことで右足が左足に接近します。
    このとき右足が最初と同じ位置にあっては、体重の移動が行われていないため
    ボールにウエイトが乗りません。いわゆる手打ちになるのです。
    いまひとつ大事なのは、軸足となる左足はサービスが終わるまで、
    その位置を動いてはならないのです。

  6)バックスイングでラケットを肩に担ぐような形になりますが、
    この辺りはあまり深く考える必要はありません。スイングの流れとして身につきます。

  7)トスが上がりインパクトを迎えるためにラケットが移動します。
    このときラケットヘッドのスピードを最大限にするため肘が先行し、
    左肩が留まるためにその肘が固定されるのです。鞭を振る原理を考えてください。

  8)いよいよインパクトを迎えます。ボールを頂点で捕らえたとき、
    *ラケットにボールが当たった位置
    *その時の右腕の位置
    *その時の躯の位置
    *その時の左右の足の位置
    これらすべてを横から見た時、前傾姿勢として一本の線になるのが望ましいのです。
    これで溜めたパワーをボールに集中させるため、左腕は左胸に引き付けられます。

  9)インパクト後ラケットのヘッドは急速に振り下ろされます。
    この時注意しなくてはならないのは、
    手首が優先するのではなくヘッドを意識するようにしてください。

 10)打球後、躯が倒れるのを防ぐために左足の膝が折れては駄目です。
    倒れるのを我慢したギリギリの状態で右足が前に出ます。
    ラケットのスイングは躯の左側で止まります。
    このとき左肩が開くといままでの全てが効果を失います。

 *その他のサービス・ポイント*

  ・軸足となる左足が動くと、体重移動が出来ずスイングは力を失います。

  ・スピードを考えると肩に力が入ります。スピードは全身を使ったフォームから出るのです。

  ・テークバックまでグリップは柔らかく握り、インパクトの瞬間に強く握る感じです。

  ・構えはクローズすぎると、躯の捻りが使いにくいのです。

  ・膝でフルパワーをためてうまく利用してください。

   * 下半身の動きを上半身に伝えるタイミングが重要です。
   * 膝の曲げや反りは、調和のとれた動きを優先するためです。
   * 左足から右肩にかけて、弓の張りを持たせるように。

  ・左腕を抱えるのは、躯の開きを防ぐためです。

   すべてのストロークで注意して欲しいのは、上半身の力みがとても強いことです。
   まずは、ボールの位置に躯を運びましょう。
    フォアの場合、打球点は右足で位置を決めます。
    バックの場合、打球店は左足で位置を決めます。
   これがあくまでも基本です。
    つぎの足の位置をどこへ置くか、これによってスイングが決まります。

   次に大事なのは、膝の使い方です。


NO-38
   (遠征へ行く選手へのメモ)
    試合に望んで必要なことを書いておきます。
   まず、気持ちで大切なのは、試合で闘う相手とは、
   当面の相手ではなく自分自身であるとの自覚が必要です。

 1、試合に際して心に銘記すべきは、「プラス思考」で望まなければならないのです。
   その内容は「この試合に勝つ」ただ、それだけです。
   しかし、その気持ちが強くなりすぎると、逆にプレッシャーとなってあなたを束縛します。
   そのプレッシャーから抜けるための方法は、「集中する」この一言に尽きます。
   そして、その状態を更に効果あるものにするのが「リラックス」です。

 2、試合前自分の気持ちの中で「・・をしないようにしよう」と思うのが一番いけないのです。
   「エラーをしないようにしよう」とか「ダブルフォルトをしないようにしよう」と
   考えるのは、あなたの気持ちを「マイナス思考」にしてしまうからです。
   試合中メンタル面で一度マイナス思考へ入ると抜けるのが大変です。

 3、試合への取組み方は、良いものを持っています。
   それは、絶えず考えながら行動しているからです。
   ゲーム中のプレーが自分の思うようになるのはもう少しの辛抱です。
   特筆できるのはレシーブでのロブ返球です。これは見事としか言いようのないものです。
   タイミングよいロブの使い方は大きな武器になるでしょう。
   今後はどのようなサーブに対しても出来るように練習してください。

 4、サーブは集中出来ていると思います。かなりの確率で入っていました。
   結果を考えすぎないで、サービスの動作に集中することに注力してください。
   いまのスイングで気になるのは僅かです。
   集中するために力みがなくなるには、あと一歩ではないかと思われます。

 5、ストロークでは、打ち込もうとするあまりに力が入り過ぎ、
   打った瞬間躯が伸びています。
   これでは体重が右足に残り、スムースな身体の回転が行われないので
   ボールに力が入りません。あくまでも躯が沈み込むような感じにならなくてはいけません。
   高いボールは身体を伸び切って打つのではなく、
   ラケットを立てる感じでヘッドをうまく利用してください。

 6、悪ければ悪いなりに、何とかゲームを組み立て出来るようになりました。
   それとあなたがどの程度意識しているか分かりませんが、
   ボールに対する執着心は高まってきたと思います。
   これは地道な練習から得た貴重な財産ではないでしょうか。
   一気に新鮮なあなたが芽生えたとも言えるのです。

 7、メンタル面への苛立ちが多すぎます。自己反省なんでしょうが、
   試合中にそれを追及していたら試合どころではありません。
   過ぎ去った内容を試合で振り返っても役にも立ちません。
   過ぎ去った現実は試合後に反省の材料とすべきで、その場ではすべて忘れてください。
   それよりも新たに起こる現実に、新たな気持ちで立ち向かわなくてはいけないのです。
   もう自分の手元には返ってこないものを、くよくよ思い煩うべきではありません。
   すべて割り切ることです。

 8、ゲーム中のアドバイスを受け過ぎです。
   勿論先輩であれ同輩であれ応援しているのはあなたに勝たせたい、
   勝って欲しいと思ってアドバイスをしますから、それを無視するのは失礼です。
   しかし、忘れてならないのは、プレーをするのはあなた自身です。
   コートチェンジはアドバイスを聞く時間ではないのです。
   テニスは細かいプレーが分断されるスポーツですから、如何に集中力を持続させるかが
   大切なのです。だから、選手はこの時間を使って気持ちを集中させているのです。

 9、コートに入ったら変身しなければ駄目です。信じるのは自分しかありません。
   勝負以外は、すべて断ち切るべきです。勝負に徹してください。
   勝負師の目付きは怖いといいます。それはその勝負に集中しているからなのです。


NO-37
   試合の前に、いままでの練習結果と試合への心構えを纏めて、
  メールや手紙で本人に渡しています。
  その理由はコートの中までついて行くことが出来ないためです。
  次のようなパターンで出来るだけ分かりやすくしていますが、
  いつもコメントしていますから、
  重複しないように選手との間でしか分からない表現もあります。

   <実際の例を添えながら記述します>

  1、全 般 (試合に臨む気持ちの持ち方です)
   ・自分の技術を試合でどのように生かせるかチャレンジする。
    (体調不良のときにはかえって思い切ったプレーが可能)
   ・自分を信じてどれだけ思い切ったプレーが出来るか・・・。
     (チャレンジ精神に恐いものはない精一杯戦う)

  2、技術面 (試合で有効と思われ修正項目です)

  1)現状で必要な技術の修正
    「現状」ショートボールに対して走り抜けてしまっている。
    「結果」上半身が立つため、届いたボールでも手打ちになる。
    「修正」膝を柔らかく、バックスイングとのタイミングが必要。

    「現状」バックスイングが躯を軸にしていない。
    「結果」ボールに対しスイングが大きく、アウトの確率が高い。
    「修正」左肩優先のスイングになるので注意する。

    「現状」サーブは、打ち急いでいるため躯が流れている。
    「結果」ボールに力がなく、ラケット面にフラットに当らない。
    「修正」トスとスイングのタイミングの取り方を確認する。

  2)レベルアップに必要な技術の修正
    「現状」総体的にバックスイングが大きい。
    「結果」相手のボールに対し柔軟な対応ができない。
    「修正」バックスイングをコンパクトにする。

    「現状」ロブの使い方
    「結果」いまのままでは、追いつめられると苦しい。
    「修正」守備用と攻撃用のロブを充分に研究する。

  3、メンタル面
    注意項目:大切なのは目標を持つこと。
         出来ればシングルスで一勝すること。

    「結果」今の技術では試合運びが苦しい。
        (試合と練習の違いを感じるべき)
    「修正」ボールの打球点を絶えず前に置き遅れない。
    「効果」ポイントを重ねることが勝ちに繋がる。

  4、ポイントが取れる技術
   1)足の速さ    拾いまくることがどこまで出来るか。
   2)フォアハンド  ショートクロスに決まれば効果は絶大。
             決め球として目標を設定し練習する。
   3)ロブ      バランスを考えたロブの研究をする。
             攻撃用と守備用のロブ利用は意外な効果がある。

  5、チェックポイント
   1)ステップ
   ・レディポジション  ボールに素早く反応できる姿勢両肘は脇腹に触れる。
   ・テークバック    出来るだけ早く、ラケット面を崩さず引く、
              安定のためにはリストを使わない。
   ・フォワードスイング ボールを注視する。
   ・インパクト     グリップを一瞬握りしめる 力をグリップに集中する。
   ・フォロースルー   大きく伸びやかに、安定させるためには球線上を追う。
   ・レディポジション  次のボールに対する姿勢。

  2)ポイント
   ・「打ったボールは必ず入る」と確信すること。
     打ったボールを確認したいという気持ちが次の動作を遅らせている。
   ・試合であれ、練習であれ、これぞと思い定めたスイングでためらわず振り抜く。
   ・ストロークの要件。 ー深いこと
              ー緩急の差
              ー回転の使い分け
   ・バックスイングは「速く」ではなく「早く」引く。
  3)スイング
   ・動きのきっかけ   下半身で作る。スプリットステップからの足の踏み換え。
   ・打点への移動    遠い場合大股で、近くになると歩幅は小さく距離調節を。
   ・軸足の決定     打球時の重心移動の原点。ネットに対して後方の足が軸足。
   ・重心の移動     軸足を決めたらボールを呼び込み、軸足から重心移動。
   ・次打球への準備   コートを守るポジショニングを確保するため。
  4)スタンス
   ・スクエア      両足のラインがボールの打球点と平行になる。ショットが安定する。
   ・オープン      軸足より前足が引け躯が開いた状態。一本足打法。(軸足の固定)
   ・クローズド     重心の移動が不可能。躯のターンが使えない。(バックハンド)
  5)ポイント
   ・踏み込みがボールの威力と安定性を高め、踏み込みは相対的にバックスイングを作る。
   ・フットワーク。   ー膝をリラックス
              ー直線的に追わない
              ー小さなステップでボールまで微調整


NO-36
   (試合後の感想をメール送信)

   あなたは全体にバランスの良いテニスをしています。
  今後は大きなテニスをするよう心掛けてください。小さく固まらないで欲しいのです。
  そのために大切なのは、エラーに対して割り切ることです。
  試合中のエラーにその都度くよくよしてはいけません。済んだことは忘れなさい。
  次に感情を面に出してはいけません。
  相手と対峙したときポーカーフェイスの選手と戦うほど、
  精神的に疲れ戦略が纏まらないことはないのです。これも一つの技術と思ってください。

   個別では、まずサービスです。もっとスピードが出るし、回転が掛かると思います。
  そのためには「トス」の練習を充分にしてください。
  腕全体を使ってトスしてください。決して手首でトスしてはいけません。
  トスが安定すればサーブは確実になります。スイングも必然的によくなります。
  特に2ndサーブはプレースメントが重要なポイントになりますから、
  いかに上手く回転を掛けるかになります。
  忘れてならないのは、1stと2ndとの間でフォームが変わるようでは
  安定したサービスは期待できません。

   次にストロークですが、これはグリップの厚さを上手く利用するため、
  打球点をもう少し高くしてください。
  出来ればライジングを打つようにすれば勢いのあるボールが打てます。
  このストロークの効率を上げるためには、
  バックスイングを小さくフォロースルーを大きくしなければなりません。
  柔軟性のあるフォームをしていますから、これからが楽しみです。

   ストロークでバランスを崩す場合が多い理由が分かりますか?
  それは無茶振りです。例えば、あなたはバックに自信ありと云ってましたね。
  その自信のあるバックで何故あれほど無茶振りをするのですか。
  あれでは余裕も何もなく、コースを狙うゆとりも感じられません。
  これはバックスイングが大きすぎるからです。
  肝心の所で力が出せないのでは、得意技にはなりません。
  肩の力を抜いてタメを作ってください。力で振り抜くのではないのです。

   全体に感じる「力み過ぎ」は次のような原因です。
  バックスイングから力が入っているため、インパクトに力が集中しないのです。
  別の表現をすると、あなたのイメージでは最初から最後まで
  力が入っているのではないでしょうか?これでは必要な「タメ」もなく、結論として、
  ただラケットを振り回しているだけになっています。
  そのためボールに威力がなく相手を圧倒するものがありません。

   また、今の打ち方では、ラケットヘッドが走らないためボールが加速しません。
  ボールを打ちにいくのではなく、ラケットを振り抜く感覚を身に付けてください。
  また、左手の使い方をもう一度考えてください。左手で力のバランスを取っているから、
  タメが出来結果として安心して見ていられるのです。
  あなたの場合、「力み」を無くするのが一番大事だと思われます。

   負けて悔しいのは当然です。問題はそれをどのように処理するかでしょう。
  取りあえず負けたのは直ぐに忘れてください。
  今日のあなたには、反省の材料にするよう云いましたが、
  あの場合あなたの気持ちを変えるために云ったわけで、負けた時は忘れることも必要です。
  嫌な思いをいつまでも引きづらないことが肝心です。
  エラーをしても、それは忘れて次を考えましょう。
  それよりもっと大切なのは勝ったときの反省です。これは徹底してください。

   あなたはまだまだ伸びる可能性を秘めています。
  それはボールの処理に柔軟性があるからです。これはある程度天性のものです。
  それだけに器用すぎてそれが邪魔になる場合もあるでしょう。
  それを避けるには練習あるのみです。それも沢山打つから良いのではなく、
  いろいろなシチュエーションを考えながらやってください。
  例えばボレーの練習でも、ストップボレー・ハーフボレー等々
  いろいろ考えればやる内容は一杯あり、それを自分に課して見るべきです。

   最後に一言、試合が始まったら技術の問題にあまり頭を使わないで、
  どうしたら自分の最大限の力を発揮できるか!!これだけを考えてください。
  応援の先輩等からいろいろなアドバイスを受けても馬耳東風で良いのです。
  練習を十分行っていれば、後は自らを信ずる以外にないのです。


NO-35
   ジュニアテニス大会を観戦して(選手に手渡したメモ)

   試合全般について気づいた点を書いておきます。
  出来ている選手や出来ていない選手それぞれです。今後のため注意をしてください。

 1、試合待ちやボールパーソンや審判の際、半袖・半ズボンのままはいけません。
   身体を労わることを忘れないようにしましょう。
 2、水の補給は大事ですが、限度を超えないようにしないと、
   次の試合で身体が動かなくなります。程度を考えましょう。
 3、試合が近づいたら、ストレッチやジョギングをして硬くなった身体をほぐしましょう。
   試合前の練習が少なくなっているので、余計に注意をしましょう。
 4、サービス・レシーブの選択権とコートの選択権があることをしっかり利用しましょう。
   サービスを相手に取られたときはコートの選択権があります。
   最初のゲームで太陽に向かうコートを取るのは常識です。
 5、連続的に試合がある場合は、食事の取り方に注意をしましょう。
   一斉に取らないで試合の状況に合わせ各自軽めに取りましょう。
 6、6ゲームや8ゲーム先取の試合が多いですから、スロースターターでは駄目です。
   最初からトップコンディションに持ってゆくように考えましょう。
 7、試合中ボールを相手に送るとき、ストロークと同じように強いボールを送って
   いましたが、エチケットとしてゆっくり1バウンドで届くようにしてあげましょう。

   個人別に試合を見た感想を書いてみます。

   (Aさん)
   精神的なムラのあるのが心配です。あなた自身は気付かないのでしょうが、
   プレー中にそれが分るのは相手も感じますから注意が必要です。

    しかし、自分のペースで試合がコントロール出来たらこれ位楽はないと、
   よく分かったでしょう。反省点として、
   ? 相手の得意なショットへの対応が出来ていません。
     あれだけフォアの際に身体を開くのは逆クロスに特徴があるからです。
     左利きのあなたには順クロスです。それでも攻めて来ました。
     何故攻めてきたのでしょうか?・・・・考えてください。
   ? いままでの相手なら詰まっていたサービスを楽に返球してきました。
     レベルが上がるとスピードはあっても、ボールが軽いと合わせ易いのです。
     もっと身体を使ったサービスと、2ndでは、回転をきかせたボールを練習しましょう。

   (Bさん)
   この試合ではあなたの特徴が充分に出たとは言えませんでした。
   相手を叩くときは徹底しなければ駄目です。勝負に同情は禁物ですし、
   その気持ちは相手に対して失礼です。
   相手にあなたの顔を見るのも嫌という程徹底しましょう。

   (Cさん)
   元気良く動いていると感心しましたが、その割にはポイントをあげることが出来ません
   でした。何故だか分りますか?
   あなたが一生懸命なのは分りますが、最初から最後まで精一杯なのです。
   10の力を15や20にしようと無理しているのです。
   これでは大事な時に充分な力を発揮出来ません。もっと身体の力を抜いてください。
   ボールとの接点・コンタクトゾーンといわれるインパクトだけに
   力を集中すれば良いのです。
   余分の力を使わず、
   腕の力で相手を捻じ伏せようとしないでゆったりとスイングしてください。

   (Eさん)
   ソフトテニスから代わったと聞いて楽しみにしていました。
   先生からはボールを落としすぎるとあったのですが、
   僕が見ていた範囲では落としていた感じは無かったです。
   ただ、今の打ち方ではアウトが殆どネットするはずです。
   バックラインアウトは少ないでしょう。それは高いボールを打っていること。
   そのため腰高となり、ラケット面をかぶせようとする意識が強すぎるのです。
   これはソフトテニスの特徴でもあるので、
   うまく利用するとショートクロスとして有効な打球となります。
   基本的に打球点を「点」で考えるのがソフトテニスであり、
   「線」で考えるのがテニスなのです。
   これはボールの性質にもよります。自分の特徴を生かすテニスに挑戦してください。

   (Fさん)
   自分の身体能力を充分に使っていません。これはフットワークの問題もありますが、
   身体の動きが硬いです。もっと膝を柔らかく使ってください。
   試合をすると膝の使い方が上手いかどうかが良く分ります。
   それはラケットの使い方がスイングではなく、当てるだけになってしまうのです。
   これでは相手を圧倒するボールを打ち込むのは無理です。
   いまは相手に返すボールを考えるのではなく、
   どうしたら身体を使ったボールが打てるのか考えてください。

   全体の印象:

   サーブ・・基本的なスイングが出来ていません。
        ともかく力一杯打つことに拘っています。
        このためトスが安定しませんから、当然狙ったところに入りません。
        練習では1stだけでなく、2ndも併せてするように習慣づけてください。
        分断すると、1st・2ndの連携が身に付きません。

   フォア・・フットワークが出来ていません。打球後の姿勢がベタ足なり、
        次打球へのスタートが遅れています。そのため準備が遅れるので、
        ボールを手元に引きつけすぎ、右足に体重が残りボールに力が入りません。
        また、バックスイングが大きすぎます。強く打ちたいと思うからでしょうか?
        力を入れるから強いボールが打てるわけではありません。

   バック・・やはりバックスイングが大きすぎます。
        フォアと同様バックスイングを小さく・フォロースルーを大きく取ることです。
        全員がダブルハンドでしたね。理由は何でしょうか?
        他の人もダブルハンドだからですか?

   ボレー・・ボレーのフォームが出来ていません。
        すべてのボールに対してスイングしています。
        基本が出来ていませんから、ボールへのインパクトがバラバラです。

   グリップ・・大半の選手がグリップの修正を必要とします。
        特にサーブでは殆どが該当します。この問題は難しいですね。
        選手によっては、いまのままで良いと思う場合もあるでしょうし、
        変えたいと云う場合もあるでしょう。最終的には本人の問題ですから、
        変えるならその理由を説明して納得してもらわなければ効果はありません。

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