NO-42
全仏テニスの男子シングルス決勝を振り返ってみます。
□ ガウディオ優勝の足跡:
準々決勝 第12シード ヒューイット 3−0
準決勝 第 8シード ナルバンディアン 3−0
決 勝 第 3シード コリア 3−2
<決勝スコア 0−6・3−6・6−4・6−1・8−6>
試合の経過は以上の通りですが、
決勝のスコアは何方もこのような勝ち方があるのかと思われたでしょう。
しかも、互いに分けた4セット終了後それぞれ相手に許したセット数は
「3」「5」いわば完勝に近いものです。
その二人が最終セットで8−6というスコア、
如何に二人が死力を尽くして闘ったかが分かります。
しかし、私が注目したいのは戦いの本場ではなく、周辺の状況についてです。
一般的にアンツーカー・コートは足への負担が少ないといわれています。
その中で世界の名選手が、痙攣で充分な動きが出来ず
それが原因で敗退するのは稀有のことではないでしょうか。
やはり、最近のテニスではスピードを重視するがために、
硬いサーフェイスを使う頻度がその要因と思われます。
身近な例ではプロ野球があります。
人工芝になって、見た目は軽やかですし、晴雨にあまり関係なく使用できますが、
スパイクが滑りながら(急激な停止)止まらないため、足の筋肉を傷めてしまうのです。
ショックアブソーバーがないだけにダイレクトに衝撃を受けますから
充分気をつけなければなりません。
しかも、テニスの場合は瞬発力を必要とするほど頻繁な細かい動きが多いですから、
足への負担は更に激しいものとなります。
この状態が続くために身体を痛めてしまうのです。
最近顕著なのは、フォームが未熟のままヒッテング・ポイントだけを
うまく捕まえれば何とかなると言う安易な方向へ移行する傾向も懸念されます。
私は、学生に対して、硬めのサーフェイスでは練習しないように指導していますが、
結局はラインを引いたり、コート整備を必要としないサーフェイスを要求するようです。
困るのは自分ですが、どうもそのような意識は希薄で楽が良いのかなと思ってしまいます。
これらは指導者が半強制的に実施しなければならないもので、
選手の自主性に依存していたのでは解決できないと思われます。
不思議なもので、一度痙攣を経験するとその呪縛から逃れるのは至難の業と思われます。
なぜなら、疲労すると一番に現れてくるからです。
経験がなければ足全体への疲労となりますが、
疲労部分に一番に現れますからどうしようもないのです。
私は一度も経験がありません。
幸いにして、学生時代アンツーカーもしくはクレー以外での試合経験がないからです。
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